2017/07/18

腰椎椎間板ヘルニア。褒めてあげたいお父さんと娘さん (7/23臨床実践塾予告)


椎間盤ヘルニア1
これは説明に使うための写真で、ご本人ではありません


一月半ほど前に、「娘が椎間板ヘルニアなんです」と来られた方がいました。
娘さんは18歳ですが、実家を離れて、他府県の専門学校へ通っているとのことだった。
足の痺れが痛々しい感じだった。

椎間盤ヘルニアは、巨鍼を使うほうが短期間に治せるので、巨鍼を使いたかったのですが、18歳で女の子だし、椎間板ヘルニアになる人は、99%甘い物が好きと決まっている。
甘い物を摂り過ぎている人は鍼を痛がるので、泣かれてはこますのです。
そして、甘い物を摂り過ぎている人は、鍼を痛がります。
血液が汚れて組織での代謝が悪いからです。
ですから、手技療法で治療することにしました。

一応の治療が済んでから、家庭療法として「太もも踏み」を教えたのですが、実家を離れているので、それも難しい感じがしました。
そこで、一人で太ももを解すことができる「整体棒」の使い方を教えてあげました。
しかし、当院には「整体棒」の在庫がない。(私の実用新案ですが、作らせてないのです)
そこで、お父さんに、「ホームセンターへ行って、(整体棒を見せながら)こんな感じのモノを作ってあげたらどうですか」と話した。

それから一か月ほどして、再診に来られました。
すると、左足の症状は治まり、左股関節のテストで写真のような動きをさせたら、少し引っ掛かる程度になっていました。
それを見て、「前回の治療効果が良かったのかな、それとも近くの治療院へ行ったのかな」と考えながら、一穴整体鍼をしたら、左の股関節を曲げるときに、外方に逃げていた膝が逃げなくなったのです。

それから用心の為に陰査穴だけ軽く鍼をしたのですが、置鍼している間にお父さんのところに行き、
「娘さんは偉いですねーあの年齢でそこまで努力できる子は少ないですよ。ヘルニアはだいぶいいみたいなので、多分食事もかなり気を付けてくれたと思いますよ。偉いと思いますよ」と言うと、お父さんが、

「ええ、いいみたいです。あの棒を作ってあげたら、毎日やっていたみたいですよ」と言う。

「あ、そうですか。作ってあげたのですか」

「ええ、ホームセンターみたいな所に行って棒を買って来て作ったんですわー」と言う。

嬉しかった。
今どきの家族というのは、距離が離れている場合が多いので、なかなか親子で協力して治療に専念するというのが少ないからです。

「そうですか。でも良かったですねー」という話をしていたら、娘さんの治療が終わった。
お父さんもちょっと調子を崩しているところがありましたので、お父さんの治療をしていたら、着替えを済ませた娘さんがやって来て、お父さんに何か話している様子でしたが、そのままどこかに行ってしまった。(笑)



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2017/07/15

めまいがして、手首と足首が痛い。コラボ鍼で治す (7/23臨床実践塾) 


めまい1
このように曲げると足関節が痛い


めまい2
手関節もこのように曲げると痛い


「めまいがして、両方の手首と左の足首が痛い」と訴えて来た方がいました。
スタッフが問診してくれたカルテを見て、即「心包だ」と判断したので、
「めまいも、手首も足首も心筋が原因のようですよ」と話した。

すると、
「えっ? 心臓ですか」と言う。

「はい。心臓と言うより、心臓は筋肉でできていますから心臓の筋肉、つまり心筋なんですが、この暑さで、心臓の症状を訴えて来る人は多いですね」と話ながら、手首足首の痛みの出方を確認しました。
それが上の写真で、酷い痛みではなかったのですが、力を入れると痛むわけですから、不都合は不都合だと思います。
ただ、この方は忍耐強い!

そこで、
「最近面白い鍼の仕方を考えたので、ちょっとやってみましょう。皮に引っ掛けるぐらいの鍼ですので、全くと言っていいほど痛くないですよ」と言いながら、心包経にコラボ鍼をしました。

めまい3
こんな感じで刺すのですが、鍼の向きは人によって違います


それから、痛くない足首を曲げること3回。
「はい。治りましたよ」と言うと、
「そんなアホな!」という顔をしていましたが、先ほどのように曲げても痛くないので、
「あれっ? ほんとですね。痛くないですねぇ」と笑っていました。

「でしょう。おもしろいでしょう」と言うと、頷きながら、もう一度
「痛くない!」と言っていました。
手首も同じようにやったのですが、手首の痛みも消えました。

さて何故でしょう。

7/12のブログにも書きましたが、 「人体惑星試論奥義書」 には、「関節への七星配置」というのがあり、各関節を七星に分けてあるのです。(七星論独自のもの)
つまり、どこの関節が痛いかで、大まかな臓腑との関係がわかるわけです。
下の図がその解説用ですが、手関節も足関節も「地=心包・三焦」となっていますので、この方が訴えて来たのを聞いただけで、「心包」と判断したわけです。

関節の七星
関節への七星配置

ですから、心包経を使ってコラボ鍼をしたわけです。
一応痛みが治ったので、それだけでも良かったのですが、念には念を押して膻中に千年灸をしてもらった。
そして、こういう場合は胸椎にも歪みが出ていますので、軽く胸椎も矯正しておきました。




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2017/07/12

指が曲がらない時の診断と治療法 

 
指を曲げることができない → 3~4回の治療で曲げられるようになった
写真は嘘っぽく見えますが、精いっぱい曲げてこれでした。(⌒_⌒)

年齢と共に関節は硬くなってくるのが一般的ですが、それは動脈硬化や関節の硬化があるからです。
関節は筋・腱の収縮によって動きが悪くなります。
脊椎も、頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個からなり、全て関節で繋がっていますので、筋・腱の収縮が原因で縮んできます。
ですから年齢とともに身長が縮んでくるわけです。(泣)

この方も「若くない年齢」の方ですが、
「歩くと足のタコが痛い!」と来院されましたが、「指も曲がらない」と話していましたので、「ブログのネタにするので写真を撮らせてくれませんか」と頼み、写真を撮らせてもらった。
何度も書きますが、当院へ来る患者さんは、写真撮影に関して協力的なので助かります。(笑)

指が曲がらない3
足裏のタコ

足のタコは写真の場所です。
この場所を七星鍼法で診ますと、リスフラン関節は「月」になります。
つまり、足関節が「地」で、リスフラン関節が「月」になるわけです。

足趾の七星
足への七星配置

七星論での「月」とは「三焦経」を言い、普段は「地=心包・三焦」と表現していますが、必要と思われる場合は、「地=心包、月=三焦」と分けて説明しています。
それは、三焦が原気になるからです。

原気とは、先天の精から化生し、後天の精微により、絶えず磁生されるもので、命門から発して丹田に蔵され、三焦を通って全身に輸布され、五臓六腑や組織器官の全ての活動を推進する動力源となるものです。
つまり、体の全ての原動力になるわけです。

故に、出産や他界が、月の引力と関係の深い「潮の満ち引き」と関係しているわけです。

さて、この方の治療ですが、手指は「火・木・土」と関係しているのですが、筋・腱が硬くなっています。
ですから、「肝は筋膜を主る」で、基本的には「肝」と診て治療していきます。
方法は、肝胆の治療をするのですが、手指自体も筋膜リリースで動かしていくと、指の関節が柔らかくなって動きが良くなってきます。

問題は、足のタコで、かなり年期が入っていますので、単に「月=三焦」の治療をしても回復は望めません。
月を動かすには、肝胆と腎から整えなければならないからです。
ですから、当院では経絡で肝胆と腎と心包三焦を考えて治療します。

具体的には、タコが慢性症状ですので、臨泣へのお灸も使いましたが、巨鍼を怖がったので巨鍼は使いませんでした。
そして、手指の筋膜リリースです。
ご本人は、「指が曲がるようになった」とかなり喜んでいました。

タコの痛みは、1回目で楽になったどうですが、(多分食べ物が原因だと思いますが)時々少しだけ痛みが出るようです。




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2017/07/01

「肩に誰かが乗っているようです」 一穴整体鍼の効果はすごい!!!

野田
写真を撮るときに緊張したようで、笑顔が消えてしまいました。(笑)


昨日、タイトルのようなことを訴えて来た方がいました。
よっぽど辛かったので、「誰かが乗っているような」という表現になったと思います。
勿論、誰も乗っていません。(笑)

診ると、上部胸椎で軽い歪みがあったので、「あ、エネルギー療法で簡単に治るな」と思い、エネルギー療法で調整したのですが、あまり変化がない様子でした。
意地になってもう一度やってみたのですが、やはり、あまり好転しない。
「誰かが乗っているような」という表現からして、肩にかなりの圧がかかっていることがわかる。

そこで一穴整体鍼をすることにして、両手を前で合わせて、左右に捻じって、捻れる角度を確認してもらいました。
次に片手ずつ、手の甲を天井に向けて上に挙げてもらいましたら、左腕は上腕が耳に着くのですが、右腕は挙げるだけでも辛そうで、耳から20㎝ぐらい離れていました。

「よっしゃ―!」ということで、一穴整体鍼を右にするか左にするかを決めて、

「ここに1本鍼をしますねー。これで治りますから」と言ったのですが、反応はありませんし、何の返事もありませんでした。
多分、「なんでそこに鍼をして肩の痛みが取れるのよ」と考えていたと思います。

で、鍼をしてから、右腕を挙げてもらったら、スッと挙がるので、目をぱちぱちさせながら肩を上下に上げ下げして、
「取れました。なんで?」と言います。

「はい。これは新しい鍼の方法で、考え出してからまだ間がないテクニックです。よく効くでしょう?」と言うと、
「ええ。不思議…」と再び腕を上げ下げしていました。

そして、治療が済んで、待合のところで私が、彼女のお母さんと話をしていましたら、
「お母さん、凄いのよ。肩に鍼はしてないのに、肩が全然痛くなくなったのよ」と、お母さんにも腕の上げ下げを見せていました。

なので、「あ、写真を撮っておけば良かったですね」と言うと、

「あ、撮ってください」と言う。

「そう。それならブログのネタに使わせてもらってもいいですか」と聞くと、

「どうぞどうぞ、いつ載せるんですか。見たい見たい」と言うので、写真を撮らせてもらった。
それが上の写真です。

うちのお客さんは、(顔出しで)ブログに載せることを喜んでくれる人が多いので、助かります。

一穴整体鍼は、これから臨床を積み重ねていく鍼ですが、既に何人かの方々から臨床報告があり、一般公開すると、もの凄いスピードで拡散されると考えられます。
その理由、今の流行りとして、「診断はできなくても症状を改善させることができる」という治療法がもてはやされるからです。

ビデオ編集する時間がないので、私がビデオを編集するのはかなり難しい。
ですから、「一穴整体鍼の講習分」(6月25日の講習分)だけでも、誰かに頼んで編集してもらおうかと考えています。


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2017/06/12

声が出ない。腎の疲労と驚恐という精神作用


声が出ない

咽喉の治療で恥骨上部を押圧する方法



ディスク・ジョッキーをされている方が、
「声が出なくなりました。何とか治してください。明後日には大勢の前で話す仕事もあるのです」
と、聞き取れないぐらいスカスカな声で訴えてきました。
話を聞くと、遅くまでお酒を飲みながら話していて、翌朝起きたら声が出なくなっていたそうです。

この方は、大きな手術をされた方で、背中の上部に大きな手術痕もあります。
そのせいで、何年も首の調子が悪く、毎週治療院へ通っているそうです。
ですから、上部脊椎や頸椎にも歪みがありますので、その歪みを矯正しています。
しかし、この声の問題は、上部脊椎や頚椎が直接の原因ではなく、遅くまで飲んだのが原因のようです。

声を使う仕事をしているので、声帯の問題と考えたくなりますが、声を使わない仕事の方でも同じような悩みを訴えて来る方もいますので、原因は他にありそうです。
そうなんです。
実は、下腹部の冷えでも同じような症状が出てくるのです。

ですから治療は、下腹部の緊張を取って、血液循環を良くして冷えを治めることが大切なのです。
方法は、上の写真のように、恥骨上部から、恥骨の内側に指3本を挿し込むように押圧していくのですが、冷えて硬くなっていますので、痛い治療になります。
痛いのが嫌な方には、ホカホカカイロ等を下腹に入れてもらいます。

鍼灸治療だと、恥骨上部の「曲骨」「横骨」辺りのツボを使う場合もありますが、即効性や治療効果は、写真のような手技で、恥骨上部を解した方がいいのです。

この方にも、
「ちょっと痛いのですが、声が出ないと仕事にならないと思いますので、ちょっと我慢してくださいね」と言うと、
「明後日は、皆さんの前で話をしなければならないので、お願い致します。痛いのは大丈夫です。我慢しますのでお願いします」ということで、その治療をしたわけです。

この治療は、施術後15~20分、長くても30分ぐらいでは声が出るようになりますので、遠慮なく治療しました。
そして、治療の途中で、「声はどうですか? あ、い、う、え、お、と声を出してみてください」と言うと、

「あ、い、う、え、お」と声を出してから、「これをやったらいいんですか? あ、い、う、え、お」と声を出すので、

「いえいえ、あいうえおと言ってもらったのは、声の調子をみただけです。あ、い、う、え、お、では良くなりませんよ。しかしちょっと良くなったようですね」と言いながら治療を続けました。

まだ十分ではないと思ったので、治療をしながら下腹の冷えと咽喉の話をしました。
すると、「ビールはいけないんですね。焼酎の湯割りはいいですか?」と聞いてきましたので、「ビールよりは焼酎のほうがいいのですが、腎臓の問題になるので、飲まないほうがいいんじゃないですか」と答えておきました。

治療が終わっても、まだ完全ではなかったのですが、声は聞き取りやすくなっていたし、今までの経験で「治る」という自信がありましたので、それで終了にしました。
今までしてきた「声の治療」と比べると、私としては満足できませんでしたが、それ以上治療をして負担をかけるとマイナスになる可能性もあるので、後は時間に任せようと思い治療を終了したわけです。

さて、何故下腹と咽喉が関係あるかというと、下腹は七星論での「腹七」で「水」に当たります。
つまり、恥骨上部を押圧するのは、「水=腎・膀胱」の治療をした事になるわけです。

それで、腎臓と咽喉がどのような関係にあるかというと、腎臓は血液浄化をする臓器です。
腎臓が疲れて血液が汚れると、粘膜や皮膚の代謝が落ちます。
粘膜や皮膚の代謝が落ちると、本来の働きができなくなります。
その結果、声帯に異変が起り、声が出なくなったわけです。

大声を出した翌日に声が嗄れる人も多いのですが、あれは咽喉粘膜の炎症です。
炎症でも粘膜の代謝が落ちますので、声が出なくなるわけです。

悲しい時やビックリしたときも声が出なくなる時がありますが、あれも東洋医学では「驚恐して腎を病む」と云い、腎と精神作用が説かれています。
「ビックリして腰を抜かす」なんていうのが「驚」で、腎との関係になるわけです。

そして、恐いことが続くと、緊張のせいで動脈が刺激され過ぎて動脈硬化が起ります。
その結果、腎臓の髪の毛より細い血管が詰まり、腎臓の代謝が落ちるわけです。
則ち、これが「驚恐」というわけで、腎臓が悪くなる一因とされるわけです。