2017/08/10

考えられない腰痛の原因

腰痛2
   パワーポイントの「挿入画像」より


腰痛の治し方にはいろいろな方法がありますが、その場だけ楽になっても「治った」とは言えません。
「治った」とは、「再発しないこと」と考えているからです。

何度も腰痛を起す方がおり、食事もかなり気を付けてくれるのですが、やっぱり腰痛が出たりします。
しかも、それが何年も続いていたのです。

先日、治療をしながら、食べ物の話をしていたら、
「タンパク質は、毎日100グラムは摂っていますよ。鶏肉だったり豚肉だったり、いろいろですが、タンパク質は摂っていますよ」と言う。
驚きました。
この方はてっきりマクロビオティックをやっているものだと思い込んでいたからです。

さらに驚いたのには、毎日、何らかの動物食(鶏、豚、牛等)を100グラム摂っていると言うのです。
それで疑問に思っていたことも解けたのですが、ほんとに驚きました。
しかも、大学の授業で教わったことだと言うのです。

ま、栄養学というのは、新理論、新理論でどんどん変わるので、仕方がないのですが、「1日にタンパク質100グラムを摂る」ということだけはきっちり守っていたようです。
実は、この方の肝臓が何度か腫れたことがあり、私は「おかずの食べ過ぎだ!」と言っていたのですが、タンパク質の摂り過ぎだったということが、その時わかったのです。

※ビタミン剤の注射や過剰摂取をしている人も肝臓が腫れてきます。

「タンパク質の摂り過ぎで腰痛?」と思われた方も多いと思いますが、あるのです。
過去に、「肉しか食べない」という人が来られたことがありまして、その方も肝臓が腫れていました。
60歳は過ぎていたと記憶していますが、その方は、

「これまで肉しか食べたことがない」と言うのです。

「野菜は摂らないのですか」と聞いても、

「肉しか食べられないのです」と言う。

遠方の方でしたので、その後どうなったかはわかりませんが、そういう人もいたのです。

そして、この方は野菜も食べるのですが、タンパク質100グラムとなると、それだけでお腹がいっぱいになると思いますので、多分、野菜はそんなに食べてないと思います。
あるいは、お米(主食)をほとんど食べていない。

さて、では何故タンパク質(肉類)の摂り過ぎが腰痛を起すかということですが、腰痛の原因は、筋肉、腱、骨、靭帯、あるいは肝臓や腎臓などの臓器トラブルが関係している場合も多いのです。
それには、年齢や痛みの起る動作、シビレ、引き攣り、骨格の歪み、下肢の異常等々を考えながら治療を考えていくのですが、実は筋肉中に疲労物質が蓄積しても起るとも言われているのです。

それは、筋肉中に乳酸が蓄積してくると、それを中和させるためにカルシウムが使われます。
そのとき、カルシウムが欠乏していると、カルシウムが骨から溶け出す「脱灰」というのが起り、過剰になったカルシウムが筋肉細胞に蓄積するのです。
そして筋肉細胞に溜まったカルシウムは、筋肉を緊張状態にして、筋肉を動かそうとするときに緊張が高まり、筋肉に痛みが起こるわけです。

では、どれぐらいタンパク質を摂ればいいのかというと、「日本人の食事摂取基準2015」によれば、一日あたりのタンパク質平均必要量は成人男性で50g、成人女性で40gと定義されています。

私たちが食べた食品は、体内で合成と分解を繰り返しますが、その過程において過剰に摂ったタンパク質は分解されて窒素となります。
そのときに、肝臓や腎臓の働きが必要で、体内の分解過程で必要なくなった窒素はアンモニアに変わるのですが、アンモニアは体にとって有害な物質ですので、肝臓で無害な尿素に変換されたのちに腎臓で尿として排出されます。

つまり、ここで肝臓や腎臓が働き過ぎになってしまい、肝臓や腎臓にかかる負担が大きくなり、肝臓が腫れたり、腎臓が腫れたりして、骨を圧迫して腰痛を起す可能性があるわけです。

ですから、このようなタイプの腰痛の方には、タンパク質を控えるように指導します。

「ベジタリアン」は、動物性食品は食べませんが、タンパク質不足による害はないそうですので、患者さんには、「安心してタンパク質を控えるようにしてください」と告げています。

それでOKです。
結果は、患者さんの肝臓や腎臓の腫れを診ればわかります。




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