2017/08/02

背骨が痛いときの七星鍼法の考え方

背部への七星配置
  七星論での「背部七星配置図」です


大きな講演の準備も兼ねてブログを書いていますので、わかり難ところもあると思いますが、出来るだけわかりやすくかいていきます。
背骨が痛んだことのない人には意味不明な表現かも知れませんが、ゆっくり説明していきます。
上の図は、七星論を組み立てるときに考えたもので、この図には、七星論での経絡と解剖学的配置が入っています。

たとえば、頸椎上部の「腎」としたのは、頸椎1番を七星論では「水」と考えます。
「水」とは、「腎・膀胱」や腎・膀胱に関連する生理や病理も現すと考えます。
則ち、その部と「腎・膀胱」が深い関係にあると考えているわけです。

よく観るのが、首の痛みを訴えてくる人の上部胸椎の歪みですが、その時、上部胸椎だけでなく、中部胸椎にも歪みが発生している場合が多いのです。
上の図で説明しますと、「肝」と書かれたところが2箇所あります。
つまり、「肝」と関係する部位が2箇所あるわけで、肝の異変は、この2箇所のいずれにも出てきます。

さらに胸椎上部(頚椎との境)と、腰部や尾骨にも「腎」というのがあり、腎の異変は、そのいずれかに痛みなどの症状が出てくると考えているわけです。
考えていると言うより、臨床で頻繁に観る症状なのです。

ですから、仮に頚椎1番に変動があれば、「腎・膀胱」の経絡を使っても治せるということです。
頚椎1番の治療は理学療法(手技療法)でもかなり研究されており、いろいろなC-1矯正法(頚椎1番矯正法)があります。

ですから、理学療法を使っても鍼灸治療を使っても頸椎1番は調整できるわけです。
できるわけですが、ここで考えて欲しいのは、「頚椎1番だけを調整すればいいのか」ということです。

頚椎の歪みは、下部の椎骨にも歪みを作ってしまいますので、頸椎1番が歪んだ時点で、既に下部椎骨にも歪みが発生していると考えなければならないのです。
しかし、実際には、股関節・仙腸関節などの歪みが先なので、そちらから整えるのを先にすれば、頸椎1番の調整はスムーズにできます。

さて昨日は、「脾」について説明しましたが、上の図では「脾」と書かれたところが2箇所あります。
督脈と脾臓・膵臓辺りの背側です。

脾臓・膵臓裏の部位に関しては、何となく治療もしやすく感じるのですが、督脈と重なる部位となると、考えてしまうはずです。
鍼灸では、基本的臓腑にフィードバックさせて治療を行なうからです。
さらに鍼灸理論では、脾が病む前に木=肝・胆、火=心・小腸、金=肺・大腸、水=腎・膀胱が病んでいる。あるいは弱化しているとも考えるからです。

また、督脈は身体の中心線上にあります。
つまり、プライマリーライン上(基本線上)になるわけです。
基本線上になるので、鍼灸では基本的に督脈を使って治療します。
※脊椎両側を走る膀胱経を使う場合もあります。

そして七星論では、宇宙からのエネルギーが、人体に最初に注入されるのが督脈と考えています。
そこから宇宙の生命エネルギーが注入されて、全身にエネルギーを流していくと考えているわけです。

このエネルギーの流れが阻害されると、いろいろなところに弊害が出てきます。
先ず不定愁訴的のような症状で、次々とあちらこちらにいろいろな症状が出てきますので、治療する側も診断に迷いが生じやすいものです。

しかし、上図に配置した七星を参考にすると、腎は腎経で、心は心経で、肺は肺経で、肝は肝経で、脾は脾経で、大腸は大腸経で治療することが可能と言うことになります。
ただ、単一の経絡を使うのではなく、七星論での対応経絡も使うのが早く治せます。

対応経絡とは、以下のようになっています。
督脈:任脈
水(腎・膀胱):火(心・小腸)
金(肺・大腸):木(肝・胆)
地(心包・三焦):土(脾・胃)




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