2017/07/04

腕の痺れの治し方 (7/23の臨床実践塾の準備)

椎体
    神経根の辺りで圧迫されてシビレが出る


先日、「右腕が痺れる」と訴えて来た方がいました。
その方は、巨鍼療法で簡単に治りました。
巨鍼は硬結を取るのに抜群の威力を発揮するからです。
しかし、巨鍼の使えない方は多いと思いますので、ここでは他の方法を説明致します。

この症状の原因を調べる方法は、解剖学で考えるとわかりやすいです。
痺れるのは神経の問題があり、神経の流れを阻害している原因を考えるとわかりやすいからです。

原因を調べるにはいくつかの方法があります。たとえば、
① 何もしなくても痺れるのか
② 腕に力を入れた時に痺れるのか
③ 首を後に倒したときに痺れるのか
④ 後ろに倒してから横に倒したときに痺れるのか

「何もしてないのに右腕が痺れる」という時は、上部胸椎辺りで神経圧迫を受けている可能性があるので、上部胸椎の右側を触って、凝りがあるかどうかを診ます。
凝りがあれば、その凝りを取ると痺れが楽になります。
こういうのは巨鍼療法の得意とする治療です。

しかし、それだけで治るというわけではありません。
何故なら、「凝りを解す」だけでは、根本的な治療にならないからです。
ですから、その凝りがどこから来たのかを考える必要があります。

多くは、肝臓の異変が原因で、上部胸椎に 経筋腱収縮牽引 を起しています。
これは 「人体惑星試論」 で説明する理論ですが、この経筋腱収縮牽引の原理を知っている人は、腕の痺れも楽に治すことができます。
要するに、肝臓からの経筋腱収縮牽引が原因なら、肝臓を整えることと、神経圧迫を起している椎骨を正常に戻せばいいわけです。

つまり、上のイラストで、椎間孔が狭くなったり、椎体が捻れたりすると、神経圧迫が起って神経障害として腕が痺れてくるので、椎間を広げたり、椎骨の捻れを正常に戻したりすればシビレは解消されてくるわけです。

脊椎への七星配置
    七星論での脊椎配置

七星論での脊椎配置は上図のようになっていて、腕が痺れるという場合は、多くが胸椎2~5番の辺りに硬結ができています。
それは、上の「脊椎配置の図」で見てもわかるように、胸椎2番=金(肺・大腸)、胸椎3番=地(心包・三焦)、胸椎4番=火(心・小腸)、胸椎5番=木(肝・胆)の反射が現れるところで、それらの臓器は背部の反射区に凝りを作り、経筋腱収縮牽引を起しやすいのです。

そこで、どの部位で狭窄や捻れが起っているのかを調べるのですが、「何もしなくても腕も痺れる」というときは、頸椎ヘルニアや頸肩腕症候群を疑います。
(この治療は難しいので、ここでは省略しておきます)
しかし、それらが原因でない場合は、上部胸椎や頚椎の調整を行ないます。

仮に、頭を後ろに倒した時に痺れる場合は、上部胸椎に歪みがありますので、上部胸椎を矯正するようにします。
頭を後ろに倒して、さらに首を左右に倒した時に痺れるというのは、胸椎1番から頚椎2~3番ぐらいまでに原因がある場合が多いので、その部を矯正します。

矯正の方法は、6月25日の臨床実践塾で行なった「一穴整体鍼」でもできますが、ここでは手技による矯正法を説明しておきます。
① 脊椎の棘突起に指を当てたまま、脊椎を撫でるように下に滑らします
② その時、ポコッと飛び出た感じのする所があれば、そこが歪んだところです
③ 脊椎を緩めるために、頭を真っ直ぐか、軽く後ろに倒してもらいます
頭を下げた状態だと、僧帽筋や脊柱起立筋などが緊張して矯正できません
④ 異常のある脊椎で、飛び出たと思われる部位を軽く押し込むようにします
⑤ それで痺れが緩むようなら、その方法を2~3度行います
⑥ 1箇所の椎骨に歪みがあるときは、必ず他にも歪みが出ていますので、そこを①の方法で探して、その部も④と同じように押し込みます
「七星論での脊椎配置」で考えると探しやすいです
⑦ 脊椎全体を整える意味で、仰臥になってもらい、両手を広げて、左右に倒してストレッチを加えます



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