2017/06/15

たった一つのツボでいくつもの筋肉や関節が調整できる筋骨一穴調整テクニック (6/25臨床実践塾)

バンザイ
バンザイで筋骨のテストをする

写真のように、仰臥でバンザイすることで、一般的には、僧帽筋・胸鎖乳突筋・肩甲骨・大胸筋、大腰筋などの緊張がわかると言われます。
つまり、左右の緊張差があれば、両手の長さが違ってくるわけです。

さてしかし、それらを整えるとすれば、いくつかの治療法が使えなければなりません。
と言っても、そんなに時間のかかることではないのですが、「あっちも、こっちも」と治療していると、その治療をするのに、それなりに時間がかかってきます。

そこで出てきたのが、 今度の臨床実践塾 で行なう、「筋骨一穴調整法」です。
一つのツボで、それらの筋肉や関節を整えるということですので、ちょっと考えにくいかも知れません。
しかし、筋肉は連鎖していますので、その連鎖のポイントを掴めば、一穴で整えるのも可能になるかも知れません。

たまたまですが、ある部位の関節調整法を考えて鍼をしていましたら、「えっ?」と思うことがあり、自分で可動域テストをしながら試してみたら、一穴でそれらの筋肉を整えることができたのです。
そこで先週、治療をしながら、4穴を使ってやってみましたら、其れなりに上手くいったのです。

しかし、その方だけに使っただけで、まだ他の人にはやっていません。
ですから、どれぐらいの確率かはわかりませんが、調整できることは間違いないと思います。
それは、筋肉や関節の連鎖を考えると、「何となく」理解できそうな感じがするはずです。

僧帽筋は肩甲骨の肩峰や肩甲棘に付着しています。

胸鎖乳突筋と大胸筋は鎖骨を介して連鎖しています。

大腰筋は背骨と大腿骨小転子に付着しています。

多裂筋は仙骨や脊椎に付着しています。

大腿の筋肉は骨盤に付着しています。

多裂筋2
多裂筋

このように、筋肉の付着部を調べていくと連鎖がよくわかりますが、連鎖しているということは、連動するということになります。
つまり、どこかに刺激を与えると、遠く離れた部位にも連動される可能性があるということです。
そこでは、どこに刺激を与えるかが問題になります。

たとえば、腰部に刺鍼しても、腰部の筋肉が大きくて、揺らぎも大きいので、連鎖反応は期待しにくいものです。
それでは指先に刺激を与えると、「揺らぎの問題」が解決されるかというとそうでもないようです。
経絡反応は得られても、関節の調整までは難しいと考えるわけです。(一部の関節は矯正できます)

一穴で骨格を矯正する「骨格矯正鍼」というのがあります。
これは鍼灸学校1年生の時に論文発表をして、いろんなところで教えてきましたし、私自身現在でも頻繁に使っている治療法ですが、一穴で、首から足までの筋肉や関節を調整するというのは、考えた事はありませんでした。
ほんとに、たまたま出てきたテクニックです。

しかし、これを使うには検査のテクニックが要ります。
テクニックと言っても、いくつかの検査法のことですが、普段鍼灸治療では使わない検査法です。
難しいことはありませんが、先ほどの僧帽筋・胸鎖乳突筋・肩甲骨・大胸筋、大腰筋などの検査と、関節の動きの検査です。

臨床実践塾に参加されている先生方は、「スカルセラピー」の講習で、いくつもの検査法をやりましたので、覚えていると思います。
その検査法の中のいくつかを使うわけです。

そして、検査の結果が出た後、一穴に刺鍼します。
手技でもできますが、鍼のような効果はありません。

追伸

きょう出勤して、早速スタッフと一緒にテストをしたのですが、上手くいきました。
そして、対象になる患者さんにも協力してもらい、テストをしたのですが、こちらは半分上手くいきました。
半分というのは、この方は脊椎の歪み(ズレ)もありましたが、脊椎は無視して一穴だけで試したからです。
ですから、テストが済んでから脊椎を軽く矯正したら、上手くいきました。
脊椎の矯正にかかった時間は30秒ぐらいです。

負け惜しみで言うのではないのですが、ほんとは一穴だけで成功させたかったです。
しかしいろいろな方がいますので、その方に応じた治療を考えることができましたので、それはそれで良かったと考えています。
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