2017/06/11

腰痛の治し方:酢と腎臓(食養生の話)


靴下の跡がついています (^_^;)



右の腰が痛くて来院された方ですが、
「右は痛くないのですが、今度は左が痛くなってきました」と言っていました。
脈を見たら、腎虚があり、足を見たら、写真のように浮腫みがありました。

このように浮腫みがひどい場合は、多くが陰性の強い食品を摂った場合が多いものです。
そこで、
「酢を摂っているんですか?」と聞いたところ、

「いいえ。酢豚は食べていますけど」と言う。

「あちゃー。酢豚も酢ですよね」と言うと、

「あれも酢なんですか」と言う。

この時、「缶ビールは止めたほうがいいですよ」と言ったら、次に来た時には「ビンビールにしました」と言っていた患者さんを思い出しました。
そういうエピソードはいろいろあります。
食に対する意識というのは、そういうものなんですね。

この方が腰痛で来られたのは、腎臓が原因の腰痛でしたので、「甘い物、果物、酢の物は食べないほうがいいですよ」と最初に言ってありましたので、脈診をするときに、「甘い物や果物は食べていませんよ」と、言っていました。

しかし、足の浮腫みがこれですので、何か陰性の強いものを摂り過ぎているはずだ、と思ったわけです。
思ったというより、陰性なモノを摂らないと、こうはならないからです。

酢は、酢酸を含む酸味のある調味料で、アミノ酸などを含むので、栄養学では薦められることが多く、ネットで検索するとわかるのですが、「酢の効用」について、以下のような効用が書かれています。

この効用を読むときに、「酢は緩める作用がある」ということを意識しながら読んでみてください。
緩める作用とは、頑固な汚れを落とすときに、酢を使うとよく落ちるし、生タマゴを酢につけておくと、フニャフニャになることを思い出して頂ければいいと思います。
その緩める作用が体の内部で起ったらどうなるかです。

酢の効用:
免疫力の向上、便秘解消効果、疲労回復効果、食欲不振改善効果、免疫力に向上効果、ストレス解消、動脈硬化予防、高脂血症予防、高血圧改善、血液サラサラ効果、食欲増進、疲労回復、かぜ、のどの痛み、浄血作用、諸器官を正常化、疲労回復、肝機能を高める、整腸作用、美容効果、殺菌作用、胃病やストレスに効果的、コレステロールの合成抑制、大腸ガンや腎臓結石の予防などと書かれています。

この効用は一部の人への効用であり、腎臓や心臓の良くない人には害になる場合もあるのです。
例えば、腎臓は硬化することも肥大することもあるのですが、腰痛を起す人の多くが、腎臓が肥大した(腫れた)ようなことを訴えます。

つまり、腎臓が腫れた状態になると、腰椎の生理的弯曲がなくなり、後弯状態(腰が後に曲がる)になってくるわけです。
若い人は、腰が前に出ているのが一般的ですが、加齢とともに腰は後に曲がってきて、「後湾状態」になるのは腎臓に関係しているわけです。

何故腰椎が後に曲がってくるのかというと、腎臓の腫れも原因の一つになります。
そして、腰椎を後に曲げるぐらいの「腎臓の腫れ」があるとすれば、腎臓内部にも圧力がかかっているはずで、その圧力で腎臓の中を流れる血管にも圧がかかり、代謝を落していると考えることができます。

腎臓は、尿を処理するところですので、尿の処理が上手くいかなければ、体内に水分が溜まってしまいます。
溜まった水分は、組織内に流れていきますので、それが浮腫みにもなるわけです。

ですから、この人の腰痛を治すには、酢を止めさせるだけでいいわけです。
あ、適当に言っているのではありません。
酢が原因の治療は、臨床では絶対必要なことで、「酢」を止めさせて腰痛や関節痛などを治した人は数えきれないほどいます。

私は臨床家ですので、臨床で経験した事を重視して、次の臨床に役立てるようにしていますので、栄養学での「新理論」なんていうのは、あまり信じないようにしています。
歴史のない栄養学は先がわからないからです。
栄養学は時代と共に変わる場合が多いからです。 
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