2017/06/10

蒙色灸での治療


蒙色灸をしているところです (^_^;)



八面体質論という体質分類法があります。
その中に、蒙色治療というのがあり、皮膚が黒ずんだ部分を見て診断し、皮膚の黒ずみを消すことで体調を回復させるという方法です。
その本は、長い間大切にしていた本ですが、探しても見つかりませんでした。
多分、ダンボールに入ったままだと思います。

これは一つの診断法としても使えますが、明治から昭和初期の漢方医が頻繁に使っていたようで、私が蒙色知る頃には、クリームも発売されていて、蒙色の現れた部分にクリームを塗って蒙色を消すという方法でした。

蒙色というのは、たとえば肘を曲げると、肘の内側がちょっと黒ずんで見えますが、肘を伸ばすと、その黒ずみは消えます。
つまり、血液循環が悪くなると蒙色が出て来るわけです。
しかし、間違っても「皮膚炎」などの皮膚疾患には使ってはいけません。
皮膚炎にお灸をすると悪化させてしまいます。

この治療法は、何年も使った事がなかったのですが、手技でも、鍼灸でも取れない蒙色(蒙色と呼ぶ範囲は超えていました)がありましたので、患者さんの許可を得て、蒙色灸をしてみました。
方法は、糸状灸で蒙色の出た範囲内にお灸を施す方法です。

写真のように、蒙色の出た範囲内に、何か所も糸くずのようなお灸をします。
一か所に一つのお灸です。
お灸をしている間に赤味がさしてきます。

この灸法は、即効性があり、即座に症状を解消できるのですが、お灸の範囲がかなり広いので、露出部にはやりたくない灸法です。
と言っても、糸状灸ですので、2~3日で痕は消えてしまいます。

この方は、強度の肩こりを訴える方で、鍼灸治療でその場は良くなるのですが、何日かすると、再び肩こりがひどくなるのです。
その原因は、肝臓にあり、肝臓からの経筋腱収縮牽引で、背中から見ると、「C型」に背骨が歪んでいます。

ご本人もそのことを知っているのですが、どうも甘い物が止められないようで、いつも笑いながら、
「肩が詰まるように凝るんですわ」とやって来ます。

それで、蒙色があるのは前から気付いていたのですが、この方の症状は手技療法でも鍼灸治療でも簡単に治るので、いつもいろいろな方法で症状を消していました。
毎月1~2回来院されます。

しかし昨日は、「お灸を使うと治療効果がもっと長持ちするかも知れない」と思い、蒙色灸の話をして、蒙色灸をしたわけです。
この方は、治療が済むと、いつも「爽快」になる方なので、特に感動的な言葉は出ませんでしたが、蒙色は消えていましたので、それで治療は終わりました。

結果は、次回来たときに分かるのですが、今までの経験からして、治療効果はかなり長持ちするはずです。
そして、お灸なら、千年灸を使って、自宅でもできますので、わざわざこちらに来てもらわなくてもいいわけです。(^_^;)

最近、ちょっと忙しいこともあるのですが、前々からの方針で、出来るだけ自宅でできる治療方法を教えているのです。
そのほうがお互いにいいと考えるからです。
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