2017/05/31

治療を学ぶときに最も大事と思われること。(何から学べばいいのか)


富士山

富士山はいつもきれいしたくましいですねー



鍼灸学校へ入学する人は、鍼灸業界の事を知らない人が多いようです。
そして鍼灸学校に入ってから、入学前に考えていたこととは違うことに気付いて、学校を辞めてしまう人もいます。
私も、もう少しで辞めてしまうところでしたが、担任だった松岡先生という方が、いろいろ親切にしてくれたので踏み留まったように思います。

また、鍼灸学校へ入学して間なしの時は、何から手を着けていいのかわからない、ということも、辞めてします理由の一つだと思います。
まー、学校の授業に合わせて勉強していればそれでいいかも知れませんが、それでは中学生や高校生と同じです。

鍼灸学校へ入学して来る人は、社会人も多いので、一旦社会に出た人は、自分自身で何かの目標がないと、つまらなくなるのです。
先生が言う通りに勉強をする事が辛くなるのです。
理由は、社会へ出たら、自分で目標を立てて、その目標に向かって突き進んでいくように、社会に教育されるからです。

しかし、社会に出た人は、行動を主体にする人が多いので、授業で好まれるのは実技の時間です。
ですから、座学のときは眠そうな顔をしていても、実技の時間になると活き活きとしてくる学生さんもいます。(^_^;)
私もそうだったような気がします。

ですから、治療の講習は実技中心の講習が歓迎されます。
手技療法の講習などは、ほとんどが実技メインのようです。
それは、「即実践に使える」という利点もあると思いますが、体を動かしたほうが楽だからということもあると思います。

ただ、理論を勉強してないと、臨床で行き詰る可能性があります。

それは、理論というのは、実技から生まれることも多いのですが、そのときの実技というのは基礎的な理論があって生まれてくるからです。

理論を学んでから実技をするのと、初めから実技を勉強するのとでは、1年も経たないうちに差が出てきます。
たとえば、うちの講習では、よく実験をしますが、それは理論の検証であったり、他の文献に書かれた事を確認するためであったりします。
そこで難しいのは「実験方法」を考える事でした。

教科書には「検証の実験」なんてものはなく、実技も「規定」のように教えられます。
そして、本に書かれた事を鵜呑みにして、鵜呑み、鵜呑み、鵜呑みで進んでいると、自分で判断することができなくなります。
患者さんに質問されても答えることができなくなります。
自分自身の理論がないからです。

山元五十六の名言に、
【やって見せ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ】というのがありますが、それを自分で行なうといいように思います。
「自分でやってみて、理論付けをして、他の人にもさせてみる」
それが、自分の勉強になると思います。
それをするのに役立つのが実験で、実験で得られたことを臨床に取り入れて、やってみて、反省し、改革し、再び実験をするということを繰り返していたら、実力のある鍼灸師になれると思うのです。

「技術を自分のモノにする」とは、そういうことではないかと考えるわけです。
数多くの講習会に参加することではないと思います。
ですから、七星鍼法の講習では多くの実験をしますし、 『人体惑星試論奥義書』 にも多くの実験方法が書かれています。

「これが治ったー!」「あれが治った―!」と喜んでいるだけでは、行き詰ってしまいます。
私は、「これが治るのは、こういう理論があり、こういうことをしたから治ったのです」というように、理論的な事も話せる鍼灸師なりたいと思いながら実験を繰り返してきました。

その実験の一連から得られたのは、治療関係のDVDを観たり、写真を観たりすると、DVDや写真で説明されていなくても、「なるほど、これはこういうことだな」と理解できるし、その手法を応用して新たな手法を作り出すこともできるようになったことです。
つまり、「真似事」や「受け売り」をしなくても済むようになったわけです。

理論を考えながらやってきて賜だと考えています。
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