2017/05/30

先日の臨床実践塾で驚いたこと。 \(◎o◎)/!

2017年5月臨床実践塾

実技の練習風景


5/28日の臨床実践塾は、9月までの大まかな予定を説明して、七星一穴鍼法に欠かせない「脈診(祖脈)」を行なう理由や方法などを説明しました。
「今更脈診なんて!」と考えながらテキストを作ったのですが、セミナーの途中で一人の参加者が持っている本に目がいった。

拙著の 『人体惑星試論奥義書』 ですが、色分けされたポイントシールが、いっぱい貼られていたのです。
私も本を読むときにはポイントシールを貼る癖があり、いつでもポイントシールをポケットに持ち歩いているほどです。
彼は、名古屋から来られたのですが、つい先日その本を買ったばかりで、あれだけのポイントシールを貼りつけるには、それ相当の時間がかかったはずです。

そして休憩時間には本を開いていました。
多分、私が話している内容は、どこに書かれているだろうと調べていたと思います。
感心しました。

しかし、その時のテキストには、残念ながら講義内容と同じ文面はなかったはずです。
何故なら、私の考え方に「本に書かれた事を話すなら、本を読んでください」と言うのが親切だと思うし、セミナーは内容を噛み砕いて説明する場所だと考えているからです。

さて、セミナーの内容ですが、今回から9月までは、「何故七星論なのか」「どのような考え方で七星論を組み立てたのか」「それはどのように使うのか」「どこに利点があるのか」「七星論の実技は、鍼灸だけでなく手技療法にも使えるのか」等々を、実技を交えながら説明するつもりです。

たとえば、先日は、「何故脈診をする必要があるのか」という説明をしたのですが、その理由は、鍼灸治療には「補寫」という大切なテクニックがあるからです。
「補寫」とは、弱化した経絡は補い、過ぎた経絡は寫すという原則です。

この補寫を知らないと即効的な治療はできないし、下手すると悪化させてしまうのです。
よく間違えているのが経絡治療の場合の補寫法で、経絡に沿って刺すのを補と言い、経絡に逆らって刺すのを寫というのですが、私が鍼灸学校へ行っている時代は、ツボだけを決めて補寫の説明もありませんでした。
全て皮膚に対して直角に刺していたのです。
これは今でもあるようです。

そして、脈状の問題ですが、主観的な脈診だけに正直言って「何が正解なのか」答が出せません。
ま、「脈診を教える先生の言う事が正しい」というようになっていると思いますので、それを鵜呑みにするのは納得できないはずです。

そのような事から私は「祖脈」を勧めるのですが、祖脈なら1週間もあれば教える事ができますし、早期に覚えてもらい、次のステップに進めることもできるからです。
「祖脈」を覚えてから脈状診を覚えればいいと考えているわけです。
それから「七表八裏九道の脈」などを覚えていけば、脈診を嫌がる事なくマスターできると思うわけです。

また、脈診には、「死脈」といのもあり、「この脈状が出ると死ぬ」と言う訳です。
しかし、現代は「死脈」が出る状態の患者さんなら、その前に入院しているだろうし、「死脈」を言い当てたからといっても、何も得るものはないと考えています。
医師ならいいのですが、鍼灸師ではメディアで騒がれるだけだと思うからです。

そんな理由で、「祖脈」を勧めるのです。
私は今でも「祖脈」と多少の脈状診だけで臨床していますが、それで十分間に合っていますし、それ以上脈診を極めるつもりもありません。
関連記事
スポンサーサイト