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2018/03/11

巨鍼(こしん)の威力はやっぱりすごい! (臨床例から)


基本的な刺鍼。この記事に書いた患者さんではありません



昨日は、初診の方や時間のかかりそうな患者さんが多くて、精神的に忙しかった。
治療は日常生活のようになっているので、プレッシャーを感じることはないのですが、昨日は昼から2人の新患さんが並んだので、ちょっと緊張しました。

と言うのは、その後も全て予約が詰まっていたので、治しにくい病気の患者さんや、問診に時間のかかる患者さんだと、時間がズレてしまう可能性があるからです。
予約は、多少時間がズレても大丈夫のようにしているのですが、それでも新患さんの場合は多少時間がかかります。

昨日の昼から新患さんは、有名な建設会社の社長さんからの紹介で、その社長さんを紹介してくれた方は、新地で超有名な女将さんで、その女将さんを紹介してくれたのは、世界に名立たる広告代理店の方でしたので、来られる患者さんも、それなりに有名な方だと考えていたからです。

患者さんの「有名無名」に関係なく治療は真剣にするのですが、紹介してくれた方に恥をかかすわけにはいかないので、緊張してしまうわけです。
いつかも、そんなことを話していたら、「先生でも緊張するんですか?」と言われたことがあります。(^^;)
しかし、それは誰でも一緒じゃないでしょうか。
どんな時に緊張が高まるかと言うと、

有名な方々の流れで紹介された患者さん
芸能人や政治家など、社会的に有名とされる方々
病院から紹介された患者さん
難病の患者さん
治療経験のない病名の患者さん
伝染病の可能性がある患者さん(インフルエンザ等)
予約が詰まり過ぎたときに来る患者さん

いろいろ緊張することはあります。
何故緊張するかと言うと、「治って当たり前、治らなければ噂が流れる」と思うからです。
それは有名人や上記の方々に限らず、一般の方々でも同じですが、上記の方々は、一般の患者さんより、社会的な「信用度」や、病気に対する「知識度」が高いので、噂が流れるのは早いし、広いので、ちっぽけな鍼灸院でも、経営者である以上、マイナス要因になるのは避けなければならないからです。

紹介された患者さんは、私の予想では、40代~50代ぐらいの方と考えていたのですが、来られたのは20代の女性でした。
美人で背が高く、外人さんみたいな顔立ちの方で、おしゃれに着飾っていて、「芸能人だろうな」と思わせる方でした。

それでは臨床紹介です。
わかりやすいように問診表に書かれた事柄を書き出しておきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
13歳の時に腰痛があり、我慢していたら立つこともできなくなった。
18歳の時に腰椎ヘルニアと診断されて手術を受ける
19歳の時にもヘルニアの手術を受ける
リリカ(鎮痛薬)も飲んだことがあるが合わないので止めた

手術でも痛みが取れず、1~2年に1度は立てなくなる
今も痛み(重い感じ)があり、そのせいかと思うが、左足の感覚がない
首もずっと痛みがある
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

脊椎診をすると、腰椎4・5の間でズレがあり(屈曲ではなくズレ)、腰椎5番が右にズレていましたので、腰椎を触りながら、

「ここでズレがありますので、これを治せば楽になりそうですね」と言いながら、上部胸椎を診たのですが、胸椎1~3間で「く」の字に曲がっていました。
そこで、

「首と言うより、上部胸椎の問題ですね」と言うと、

「そうです。ここがとても凝っているんです」と、右手で頭の横から上部胸椎を触って見せてくれました。

「ここも腰椎と関係ありますので、ここから治しておきますね」と、頚椎1番と上部胸椎を手技療法で矯正し、

「これで首は楽になっていると思いますので、起きて確認してみてください」と言うと、起き上がって、首を動かし、

「楽~。楽です」と体に似合わない声を出していました。

「では、足の痺れを調整してみますね」と、頭皮鍼をして、

「えっと、足の感覚とか痺れを確認してくれますか」と言うと、そういう言う前から両方の足先を動かしていましたので、

「治りました」と言う。そんなに早く治るはずはないと考えていたので、

「いやいや、足の感覚がないのを確認してほしいのです」と言ったら、再び、

「治りました。感覚があります」と言うので、言葉が通じてないのかなと思い、再び、

「起き上がって、ベッドから降りて、足の感覚を観てくれませんか」と言うと、ベッドから降りて、床に立ち、足を動かし、足踏みをしてから、

「治っています。あれっ? 感覚が今までと全然違います」と言うので、その時初めて、「治ったのだろうな」と思い、次の治療に移ることにしました。

次ぎの治療は、腸腰筋をほぐしてから、背部に巨鍼をすることにして、巨鍼療法の説明をしました。

「長い鍼で腰椎のズレを取りたいのですが、いいですかね。ここからここまで鍼を通すのですが、皮と筋肉の間にある脂肪層を通すので、あまり痛みは感じません。ただ、皮には神経がたくさんありますので、鍼を刺す瞬間、0.0何秒かの痛みはあります」と言ったのですが、その説明をしている間も、首を縦に振り「うん、うん、うん」と頷いていました。

多分、先ほどの頭皮鍼で足の感覚が戻ってきたので、「これで治る! 何でもしてください!」という感じになっていたと思います。

そして、巨鍼療法をしたのですが、全く痛みも感じてないようでしたし、5分ほど置鍼をしているときに、チラッと顔を見たら、「安心しきった顔」になっていました。
巨鍼が終わり、ベッドから降りてヘルニアの状態を確認してもらったのですが、腰を前後左右に曲げたり、足を上げ下げしていたのですが、やがてブースから出て行って歩き出し、2度ほど往復してから、私の顔を見て、

「治っています。足が軽くて変な感覚ですが、治っています。今まで、どうして歩いていたのかな、あれっ? 軽い」と、足を上げ下げりしてから、首を左右前後に動かし、

「首も全然問題ないです。あ~~、楽~! 楽です!」と嬉しさの言葉を連発していました。

でも、10年以上苦しんできた症状ですので、1回では治らないと考えますので、再診の予約を入れてもらいました。
(当院では、こちらから再診の予約を入れさせるのは非常に少ないです)

これで紹介してくれた方の顔を汚さずに済んだ、と安心しました。



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