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2018/02/20

そのツボは正しいですか?(2/25 臨床実践塾の準備)


写真① 変則的な背部兪穴の使い方



写真② 治療中に出た背中の斑点(黄色で囲んだところ)



全身にあるツボは、WHOの定義では361となっていますが、実際に臨床で使われているツボの数は数えることができません。
たとえば、写真①の変則的な取穴などもあるからです。
ですから鍼灸師は、自分が納得したツボを多く用いているはずです。

 2月25日の臨床実践塾  の第一部は、矢田部雄史先生(大阪医療学園講師)が担当するのですが、矢田部先生は学校でも経穴を教えていますので、わかりやすく解説してくれます。
テーマは、「査穴の取穴とその使い方」になっています。
矢田部先生がどのように展開させていくかは聞いていませんが、臨床では「陰査穴」の代りに「陽査穴」を使ったりしますので、きっと面白い展開になると思います。

それで、私も補佐として入る予定ですが、私は「そのツボは正しいですか?」を内心のテーマにしています。
どういうことかと言いますと、何年か前に、背部兪穴に疑問を持つことがあり、何とか実験で検証することはできないかと考えたことがあります。

それはこうです。
たとえば、背部兪穴には「心兪」、「肺兪」、「肝兪」、「脾兪」、「腎兪」、「大腸兪」などと、対応するだろう臓腑の名前が付けられています。
しかし、「それらのツボに刺鍼して、ほんとに効果があるのだろうか?」と考えた人は私だけではないはずです。

ですから、「どのようにすれば効果があるということを証明したらいいのだろう」と考え、考えた方法を臨床実践塾で公開実験して見てもらったのです。
すると、私が仮説を立てたように、ツボの名前は、背部兪穴と臓腑との対応が間違っているのもあったのです。

そのとき、実践塾に参加している半数は信じ、半数は疑心で見ていました。
それはそうだと思います。
今まで信じて使っていたツボが、そうではなかったとなれば、間違いをしていたという事になるので、それは認めたくはないはずです。
ですから、暫くその実験については触れないようにしてきました。

もし、それを信じるとすれば、自分自身の過去も否定しなければならないので、非常に苦しんだはずです。
それは私も一緒です。
自分を否定することがどんなに辛いものかもわかっているつもりです。

しかし、実験で証明するというのは、「間違いを改める」という「革新」です。
間違っていると思われることがあれば、実験で検証して、どちらが正しいのかを決めたらいいと思うわけです。
「あの本にそう書かれていた」とか、「あの先生がそう言っていた」という裏付けのない話ではなく、「私たちがこのように実験したらこのようになった」という強い証明が必要だと思うのです。

たとえば、写真②をみてください。
黄色で囲んだところに鍼はしていませんが、刺鍼後のような斑点が出ています。
不思議ですねー。
最初にこのような反応を見たときには、
「何だろう。昔の人は、このような斑点を見てツボを決めていったのだろうか。いやいや、これだと体の半分にしか現れないので、そうではないだろう」などと考えました。

それから、年に1~2人ぐらにそのような反応を見たので、そのような反応の出る方々の共通点を考えるようになりました。
この半年ぐらいの間にも、このような斑点の出た人が2人いました。
そして、「これではないか」と思われることが見つかったのです。
しかし、数人の臨床で「原因はこれだ!」という薄っぺらいことは言いたくないので、(実践塾ではお話しますが)、ここでは控えておきます。

今度の臨床実践塾では、このような実験もしていきます。

何のために?

この、「鍼を使っての実験方法」を考え着くまでには、いろいろな試行錯誤があり、やっと見つけた実験方法ですので、「発想転換」の図り方も学んでほしいと考えるからです。
※ 私の知る限りでは、このような実験方法を使った証明は(私が公開する前には)ないと思います。



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