2018/02/08

耳鳴りへの鍼灸治療


写真① 上部胸椎



写真② わかりやすいように胸椎に沿って線を入れました



耳鳴りと目まいで来られている方ですが、「だいぶ調子いいです」とは言うものの、胸椎上部を観ると胸椎1番と2番の間でズレが出て、首が少し右に引っ張られていました。
こういう場合は、多くが肝臓からの引き攣りで経筋腱収縮牽引を起こしていると診ます。


写真③ 花骨一穴とは、足の甲に刺した4本の鍼のことです


そして、この引き攣りを治すには、巨鍼療法が威力を発揮してくれます。
この方は「花骨一穴鍼」をしても、平気な顔をしていましたので、

「あのー、この耳鳴りは、右背の歪みも関係していると思うので、嫌でなければしませんが、もし、やってもいいなら、巨鍼をしますが、どうでしょうか?」

「えっ? 腰?」

「いやいや、巨鍼と言って、大きな鍼のことですが、ここから、ここまで鍼を通すのです」

「あ、はい。いいですよ」

という事で、巨鍼をしました。

で、治療が済んでから、

「どうですか耳は?」と聞くと、

「はい。なんともないです」と言う。

「何ともないと言うのは、耳鳴りが治まったということ?」

「はい。治まっています」


このように、耳鳴りの治療は耳だけの問題ではなく、耳に影響を与える頭蓋骨や顎関節、及び首周囲から胸椎上部辺りの筋肉、そして聴覚神経などの問題もありますので、ちょっと複雑になってきます。

ですから、鍼をするのは、脳幹、大脳、臓点木(独自のツボです)、陰査穴なども使いますが、去年から使い出した「花骨一穴」も使います。
そして、この方のように経筋腱収縮牽引で骨格に歪みの出ている方には、巨鍼療法も使うわけです。

この方以外にも巨鍼療法をしている耳鳴りの患者さんがいるのですが、やっぱり巨鍼療法を使うと早く治るようです。
それは、巨鍼療法は特に肝臓や腎臓には強力な効果を発揮するからだと思います。

前にも書いたのですが、耳には小さな骨ががあり、その骨には一番小さな筋肉がついているので、その小さな筋肉まで活性化するからだと思います。
たとえば、アブミ骨という骨には「アブミ骨筋」という筋肉があり、大きな音が入ってきたときに、その筋肉で調整して「蝸牛」という聴神経に連なる振動を柔らかくして守っています。

しかし、(これは医学書には書かれていませんが)仮に、そのアブミ骨筋が硬くなっていたとしますと、大きな音の振動をそのまま蝸牛に伝えてしまい、聴神経に異変を起こさせているのではないかと考えるわけです。
ですから、飛行機に乗ったときなどに起る一過性の耳鳴りなどは、コップに、お湯で洗って絞った「おしぼり」などを入れて、耳に当てておけば、血液循環が良くなり治まるわけです。



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