2017/12/11

子宮点と男性生殖器との関係。理論は臨床より生まれる (12月24日の臨床実践塾)


婦人科の治療に使う「子宮点」と名付けたツボ



子宮点を解剖で観ると心包経に属する

この図は  こちらのサイト  からお借りしました



このツボは婦人科の治療に時々使っていて、「子宮点」というのは正式な名前ではありませんが、婦人科の治療に時々使っています。
子宮部の痛み、子宮筋腫、生理不順、子宮内膜症などです。
部位は、小菱形骨と有頭骨の関節部にあり、押すと痛みの出るところです。

部位から考えて、「肺経?」と思ったのですが、何度も何度も押していたら、心包経に反応することがわかり、納得できました。
何故かと言うと、生理不順等がある方は、必ず心包経にも異変があるからです。
つまり、生理不順などは「心包経」でも治療ができるということになります。

婦人科の治療としてよく知られたのが「三陰交」です。
七星鍼法では三陰交ではなく、「脾査穴」を使います。
脾査穴を使うと、脂汗を流し、目まいで倒れそうな患者さんでも、2~3分で治すことができます。

それでは、脾査穴と上の写真の「子宮点」はどのような関係にあるかという事になりますが、これは七星論の「対応経絡」を考えれば理解できます。
七星論での対応経絡は、督脈:任脈、水(腎・膀胱):火(心・小腸)、金(肺・大腸):木(肝・胆)、地(心包・三焦):土(脾・胃)となっていますので、地(心包・三焦)を治療すると土(脾・胃)の治療にもなるので、「地」でも「土」でも治療ができるというわけです。

また、任脈と婦人科の関係は、「任脈の任は妊娠の任」でもあり、その任脈と脾経は重なりますので、脾経への治療は任脈の治療にもなるので、婦人科の治療にもなるというわけです。
詳しくは拙著  『人体惑星試論奥義書』  を読んで頂くとわかりますので、ここでの説明は割愛させて頂きます。

ただ、子宮点が心包経に属すると考えた場合、「それでは心包経で治療すればいいではないか」という意見があると思います。
もちろん私もそう考えました。

しかし、臨床は理論だけで考えて成るものではありません。
私はむしろ「理論は臨床より生まれる」と考えるほうなので、臨床をしてみないとわからないのです。

ですから臨床に力を入れるのですが、臨床をする場合の注意点として、そのツボに鍼をして効くかどうかというのを考えなければなりませんので、刺鍼の前に指先で押したりして反応を観るようにします。
婦人科に問題のある人は、このツボに強い痛みがありますので、その場合はこのツボを使ってもいいと考えるわけです。

そして、面白いことには、男性でもそこに痛みのある人がいます。
その場合は、皆さんならどう考えるでしょうか。

私はこう考えます。
女性の子宮筋腫は、男性の前立腺肥大と同じで、肝経に異変のある人に現れる病気です。
ですから、男性でそのツボを押して痛みがあるようでしたら、前立腺などに異変が起こっていると考えたほうがいいようです。

ただし、「子宮点」と言っても、不妊症の場合は腎や卵巣の問題が大きいので(私は肝や冷えも注視します)、不妊症には使いません。
不妊症を巨針療法で治療すると、「サンプルにしたいほどきれいな卵子です」と、産婦人科の医師に言われるようですので、私は患者さんの許可が得られたら巨針を使うようにしています。



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