2017/10/30

のどの痛みや違和感への「鍼」と「灸」と「揉む」の比較


写真①:のどの異変へ千年灸
1壮でいいですが、2壮でも構いません



写真②:のどの異変へ鍼
鍼の打ち方を訓練して痛くないように刺します



咽喉が痛い、咽喉が粘る(エヘン虫)など、これからの季節に多く出て来る症状です。
当院でも、既に何人かの方が咽喉の異常を訴えて来ました。
治療は、早く、確実に治すことを考えるのですが、「お灸は熱い」(写真①)「鍼は痛い」(写真②)という欠点があります。
そこで、鍼と灸の欠点を補う方法はないものかと考えてみました。

そして、鍼と灸の治療効果の違いをテストしてみました。
結果は、鍼のほうが早いことがわかりましたが、問題は「鍼は痛い」という欠点を如何になくしていくかです。
鍼は打ち方によって痛みを軽減する方法があり、訓練によって指先への鍼でも、そんなに痛くなく鍼を刺すことができるようになります。

そしてお灸の「熱い」という欠点をカバーする方法ですが、この件に関しては、近年流行りの「間接灸」で、いろいろな種類がありますので、今回は「千年灸」を使いました。
「温灸」とも言いますが、皮膚に直接する方法と比べると、「暖かい」という感じがするので、初めての方には、この方法がいいと思います。
ただし、病気や症状によって、温灸では効かない場合もあります。

そして、もう一つの方法としては「揉む」という方法がありますが、こちらはかなり時間がかかるし治療効果の比較をするには時間がかかり過ぎますので、今回の比較には入れてありません。
当院で咽喉を鍼灸で治療する場合は、その場で治まりますので、鍼灸だけの治療で終わるのですが、当院の患者さんからの電話問い合わせなら、家庭療法として、「揉む方法」を教えています。

鍼灸を施す部位は、上の写真にあるところに鍼灸をします。
その後に、咽喉の異変の原因となっている臓腑を整えます。
咽喉がおかしくても、咽喉だけの問題ではないからです。
「のど薬」を飲んでもなかなか治らない理由がそこにあるわけです。

たとえば、一番多いと思われるのが、心包の異変です。
心包とは、心臓を包む筋肉と考えて下さい。
則ち「心筋」と考えて頂いて構いません。
その心筋に(心包に)何らかの異変が起こると、心筋と密着している肺にも異変が起こります。
ですから、心筋も整えておくわけです。
整え方は、それぞれの治療師で違うと思いますので、それはそれぞれの治療法を用いたらいいと思います。

心包に影響を与える臓腑として、「腎」が挙げられます。
腎臓は血液を浄化する臓器ですが、腎臓が疲れますと(実したり虚したりすると)、血液の浄化ができなくなり、「瘀血」(汚れた血液)となって全身を巡ります。

その汚れた血液が心筋に流れて来ますと、心臓は(心筋は)過剰な労働をさせられることになり、心筋にも疲労が出てきます。
あえぐ、息苦しい、胸が重い、痛い、などです。
ですから、腎の疲れもあると思われた場合は、腎の治療も加えておきます。

次に、肝の疲れから心包(心筋)の疲れが出るのも多いものです。
それは、「肝は筋膜を主る」と言い、「肝臓が筋肉や膜を支えている」と考えて下さい。
たとえば、こむら返りがそうですが、肝臓が疲れるとこむら返りが起ります。
たまに、薬を常用している人に見られるのですが、「こむら返りで目が覚める」と訴える方もいます。

肝臓からの心筋疲労は、脊椎診をすればすぐわかりますので、脊椎診で「肝と心包」の疲労が診られたら、肝の治療も行います。
そして、腎や肝の治療を先にするか、腎・肝と心包の治療を同時にするかです。
注意点として、「咽喉の治療だけ」で終わると、すぐに再発しますので、それは忘れないようにします。



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