2017/09/13

ハリックマジックのメカニズム  (9月24日の臨床実践塾)

頭部の七星配置
    七星論による頭部への七星配置


ハリックマジックでの「診断即治療」で、鍼の治療テクニックについてちょっと説明しました。
あのテクニックは鍼だけでなく、手技療法にも言えることです。
たとえば、その鍼のテクニックから、手技療法のテクニックを考えると、以下のようになります。

① 切皮部位  → 触る部位
② 刺入角度  → 圧をかける角度
③ 刺入深浅  → 圧の強さ
④ 鍼の操作  → 接触部位の動かし方
⑤ 患者反応  → 同じです
⑥ 抜鍼時期  → 圧をかける時間
⑦ 術者熟練度 → 同じです
⑧ 患者耐性度 → 同じです

そして、鍼灸の場合は、さらに鍼の太さや刺鍼後の操作(捻転や挿堤や弾発等々)、あるいはツボの組み合わせなどが入ってくるわけです。
そして、上のイラストを見てもわかるように、ツボは細かな範囲で分かれていますので、それを間違えると治療効果は期待できないわけです。
※ そこが初心者と熟練者の違い

そして、ハリックマジックのメカニズムはどこにあるかと言うと、例えば前屈や後屈をすると、体が硬くて曲がりにくい人がいたとします。
その時、上のイラストの「宙(百会」)と書かれたところに、前から後に向けて鍼をしますと、「クスッ」と笑ってしまうほど腰が柔らかく曲がるのです。

何故かと言うと、これは七星論では非常に重要なのですが、督脈(背中を流れる経絡)の流れを良くしたのです。
鍼灸学校では、「督脈は下から上に流れる」と教えますが、あれは間違っていて、上から下に流れているのが正解です。
これは実験をすればすぐにわかることなので議論する必要もないことです。

そして、今度は腕でも足でも、どこか一方方向に力を入れて、誰かに力の強さを確認させます。
その後に、先ほどの百会と、上のイラストにある「宙(顖会)」に、前から後ろに向かって鍼をして、再び誰かに先ほど同じ部位の力の強さを確認させます。
最初と比較すると、後の方が力が強くなっているのがわかるはずです。

鍼がない時は、ゲンコツなどを使ってやる方法もあるのですが、家族や友達をコブだらけにする人がいたら困りますので、ここに方法は書かない事にします。(^_^;)

この場合のテクニックは、刺鍼部位もあるのですが、鍼の太さも関係してきます。
この場合に使う鍼は、3番か5番辺りが一番適当で、美容で顔に刺す鍼のように細いとあまり変化が分かりません。
もし、細い鍼しかない場合は、テクニックとして、刺鍼してからクイッと捻鍼しておきます。

モデルになった人には、捻鍼した事は分かりませんので、安心して捻鍼してください。
何故捻鍼した事がわからないのかというと、鍼を皮膚に対して水平に刺しているからです。
皮膚に対して、縦に垂直に刺す場合は、筋層を突き通すことになるので痛みが出ますが、皮膚に平行に刺して、筋肉と皮の間にある「脂肪層」を通すようにするので、痛みがないのです。

鍼灸師でしたら、今、すぐに自分の頭に鍼を刺してテストするといいです。
明日じゃなく、今です。
そうすれば、ずっと使える理論と実技を身に付けた事になるからです。
こういうことを繰り返していると、自分の技術が高くなってくるのです。

鍼灸を学ぶには時間がかかるものです。
しかし、私は時間がかかるからいいと考えています。
すぐに覚えられるのは、(価値のないのが多いので)すぐに捨ててしまうからです。

今度の臨床実践塾でも、また新しいテクニックが少し入りますが、最近は難病の方が多いので、「難病に対応するテクニック」もやる予定です。
そのために、私たちが試してきたテクニックの中から、「この症状にはこのテクニックがよかった」或いは、「この病気にはこの治療法!」というのを整理しています。



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