2017/08/20

臨床実践塾の案内をホームページにアップしました


散歩
    朝のウオーキングで撮影した画像です


詳細は こちらのホームページ でご覧ください。



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2017/08/20

右鼠蹊部の痛み:筋・骨格系に強くなるための講習(8/27の臨床実践塾準備)

右股関節痛1
    このようにすると右鼠蹊部が痛い

右股関節痛2
右足首を掴み、ちょっと動かすと鼠蹊部の痛みが消える


8月27日の臨床実践塾も、かなりおもしろくなりそうです。
しかし、会場が狭いので、積極的な人集めはしていません。
ホームページでの案内もきょう行なうぐらいですので…。 (^_^;)

どのようにおもしろいかというと、1番上の写真は、右膝を立てて倒したときのポーズですが、これをすると「鼠蹊部が痛い!」という方です。
で、2番目の写真は調整をしている写真です。

左手で足首を捉まえて、右手で足裏をポンポンと押しています。
すると、鼠蹊部の痛みが取れるのです。
これも嘘みたいなほんとの話ですが、これにはちゃんとした理論(持論)があります。

このテクニックを知っていると、ほんとにおもしろいことができます。
たとえば昨日、「左の人差し指が痛い」という方が来られましたが、左指には全く触らず、上の写真のように右足をポンポンとやっただけで左の指の痛みが取れたのです。

患者さんは、キツネに抓まれたような顔をしていましたが、理屈を説明したら、「わかったような、わからないような顔」をして、首を縦に振っていました。
多分、理屈はわからなかったと思います。(^_^;)

昨日は、この治療法で5人ほど治療したのですが、上手くいきました。

今回の臨床実践塾は、第一部をスタッフの矢田部先生が胥禮報告という形で、当院での臨床を、実技を混ぜながら解説していくことになっています。
症例は、5~7例ほど準備しているようですが、矢田部先生は学校で教えているだけあって、準備に余念がありません。

矢田部先生が行なう症例報告には、「一穴整体鍼」や「コラボ鍼」、「筋膜リリース」「スカルセラピー」なども入っているようですので、臨床に自信のない方は、ぜひとも、ぜひとも参加して欲しいと思います。
絶対ためになること間違いありません。

しかも、受講費は遠慮がちに押さえて、たったの3千円ですのでお買い得です。
ただ、先にも書きましたように会場が狭いので、その点ご了承願わなければなりません。

第二部は、私が行なうのですが、上に書いたような新テクニックの公開を行ないます。
そして、「足裏のタコや魚の目の治し方」も解説していくつもりですので、これは口には出さなくても、悩んでいる人は多いようですので、覚えていたほうがいいと思います。

その他、鼠蹊部から手の指先までの治療テクニック、大腿筋膜張筋の調整、頚椎症の治療点、腱鞘炎やばね指を足から治す、めまい・耳鳴りの治療ポイント、大動脈解離のサイトで分からない症状の見分け方、多汗症多汗症の治し方や、頚椎症に効果のあるツボの使い方などを、実技を混ぜながら解説していきます。



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2017/08/16

頚椎症の痛みと太もも (8/27の臨床実践塾)


定久背屈1
    まだ何もしてない時の背屈

定久背屈2
    腎経に鍼をした後の背屈

定久背屈3
    さらに一穴整体鍼をした後の背屈


経験豊かな治療師なら、頚椎症の治療は難しい事を知っています。
ですから、ブログやホームページには、「頚椎ヘルニア治ります」なんてことは多分書かない。
書くとすれば、軽い頚椎症の治療が上手くいったときのことだと思います。
セールスレターなどで、「頚椎ヘルニアが治る」と書かれているのもありますが、そんな生易しいものではないと思います。

先日、頚椎症で首は後に倒れないし、舌や唇まで変調が出る方の治療をしていました。
何度か治療した方ですので、治療した日は良くても、再び元に戻るので、何とかしてあげたいと思い、七星論での検討を始めました。

七星論には、いろいろな配置があるのですが、
① 頭は宙(任脈・督脈で生命の始まり)
② 頸部は水(腎・膀胱)
③ 上胸部は金、地、火(肺・大腸、心包・三焦、心・小腸)
④ 肋下部は木(肝・胆)
⑤ 腰腹部は土(脾・胃)
⑥ 骨盤部は宙(任督で生命の始まり)

人体七星
頭部と体幹を七星で分けた図

つまり、頚部は「水」の範囲になるので、腎・膀胱経が関わっていると仮定することができる。
ですから、頚部の治療には、腎・膀胱経を加えたほうがいいと言うことになります。
これまでもこの図の配置で治療法を組み立てて上手くいけたので、腎・膀胱経で検討する事にしました。

そこで「腎経」を使って治療する事にして、スパッツから短パンに着替えてもらい、一番筋緊張が高いと思われるところに鍼を1本刺してみました。

刺鍼の後、鍼を抜いてから筋緊張を調べてみたら、鍼をする前までは抑えるだけで「うっ、うっ!」と唸っていたのですが、鍼を抜いたら楽になったみたいで、うつ伏せの状態から首を回して、「ビックリした」という顔を見せていました。

結果が予想通りで、面子が潰れなくて良かったです。
この方は、「頸椎椎間板がつぶれている」方でしたので、こちらも必死ですが、この方も必死になって治療に協力してくれるので、上手くいったと思います。
そして、治療が済んで、待合に行っても、スタッフに首を後に倒しながら、

「これ、これができるんです! ほら!」

「これ、できなかったんですよ! ほら!」

と何度も嬉しそうに説明していました。

そこで気を良くした私は、この治療法を追求することにして、上の写真のような臨床をしてみたのです。


一番上が何もしてない時、
二番目が腎経に刺鍼した後、
三番目が腎経と一穴整体鍼をした後、

う~ん、二番目と三番目の写真の違いは分かり難いのですが、三番目のほうが背屈角度が大きいです。
しかし、これだと「一穴整体鍼」のほうがいいように考えられてしまいそうですが、これは多分「相乗効果」です。
というのは、前に治療した時には、一穴整体鍼をしても極度の変化はなかったからです。



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2017/08/14

足裏のタコが歩くと痛い (足裏のタコやイボの治し方)

タコ1
   歩くとタコが痛い!

タコ2
   歩くとタコが痛い!

タコ3
   歩くとタコが痛い!

魚の目1
   魚の目:歩くと時々刺すようにズキンと痛む


1番上の写真は、この記事のストーリーになった方です。
2番目の写真は、第4趾の付根に出来たタコです。
3番目の写真は、足の小趾側外側に出来たタコです。
4番目の写真は、第2趾の付根に出来た魚の目です。

先週、「足裏の痛みが酷く、試行錯誤の末こちらのブログに辿り着きました。」というメールが届きました。
話によると、1番困っているのは、左足裏の魚の目か、イボが歩くと痛いことだということでした。
そしてフットケアサロンでも治療してもらい、木酢液ダクトテープ、自宅でのお灸なども試したようでした。 

「足のタコ」や「魚の目」に関しては、鍼灸師になる前から治療していました。
「簡単な治療なので楽やなー」なんて考えていたのですが、来院して問診をすると、左膝の痛みや左首から左肩の痛みもあり、腕が挙がらないのです。

足裏のタコのことは、何十人も治療してきたので、タコや魚の目ができた位置を見れば、即座にどうすればいいのかが判断できます。(七星論での足裏への七星配置です)
とりわけこの方は、第二趾の付根(足額部)にタコができていました。
(一番上の写真)

それよりも驚いたのは、足裏に貼られたダクトテープです。
ダクトテープは、元々粘着テープの一種で、アメリカで開発された強力な粘着テープだからです。
それを貼るのはいいのですが、剥がすときに皮膚まで剥がれないかと心配になるのです。
ですから、それはご本人に剥がしてもらいました。(^_^;)

仮にそのテープを顔に貼ったなら、剥がすときに皮まで剥がれてしまうと思いますが、(特に女性は)そういうことに関しては荒っぽいのです。
ですから、タコや魚の目の治し方を検索してみるとわかると思いますが、ヤスリで削るとか爪切りで切るというような方法まで出てきます。

 ヤスリで削る
 魚の目パッド
 スピール膏(柔らかくして削る)
 爪切りで切る

病院では以下のような方法を行なうようです。
 冷凍凝固(液体窒素で組織を壊す)
 レーザー治療(レーザーで削り取る)

気の弱い男性には、どれも怖い治療法です。(笑)

それで治療にかかったのですが、わかりやすいのは筋・骨格系の変化ですので、とりあえず、膝や肩や首の治療~することにして、可動域の検査をした。
それから、一穴整体鍼をしたのですが、たった一つのツボに鍼を1本するだけですので、1分もかかりません。

それから、再び可動域の検査をしたら、腕は挙がるし、正座をしても膝の痛みが出ないしで、かなり驚いた様子で、頭まで混乱しているように見えました。
それから足裏のタコの治療です。

「足裏のタコは、実は心臓と関係があるので、心臓の治療点に千年灸をしていいですか?」
と聞くと、
「もう何でもいいからやって!」という仕草で、寝たまま首を縦に振っていました。
そこで、訳の分からんまま千年灸をしても、本人の意識がなかったら養生できないので、本人に意識してもらうつもりで、胸の真ん中にある「膻中」(だんちゅう)辺りを押して痛みを確認してもらいました。

すると、先ほどの一穴整体鍼のショック(1本の鍼であちらこちらの痛みが消えた驚き)から、まだ抜け出してなかったようで、膻中を押しても平気な顔をしているのです。
そこで、

「あれっ? ここ押しても痛くないのですか?」と聞くと

「痛いですよ!」と言う。(笑)

それから、足裏のタコを圧迫して痛みを確認してもらい、女性スタッフにたのんで膻中辺りに千年灸をしてもらった。
千年灸が終わってから、再び足裏のタコを押して、

「どう? 痛みが軽くなりました?」と聞くと、
どうも一穴整体鍼のインパクトが強すぎたようで、反応が悪い。
そこで、もう一度タコを圧迫しながら、
「痛みが楽になったでしょ?」と聞くと、

「あ、はい、はい、楽になっています」と小さな声で答えてくれた。

一回でタコや魚の目が消えることはないのですが、歩くときの痛みは消えますので、その後は治療と養生で臓腑を整えるようにするわけです。

あちらこちらの痛みが取れたところで、タコや魚の目の薀蓄を話し、臓腑から治したほうがいいことを説明して治療を終了した。
ああ、楽しかった。♪♪♪




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2017/08/11

腱鞘炎やばね指の治し方。(臓腑と経絡)

腱鞘炎
    人差し指が腫れています


腱鞘炎とは、腱と腱が通る「腱鞘」という間に起こる炎症を言いますが、腱鞘炎を経験している人は多いと思います。
「ばね指」も腱鞘炎に分類されるのですが、これは腱鞘炎に入れるよりも臓腑・経絡の異変と考えたほうがいいと思います。

腱は「腱鞘」という「鞘(サヤ)」の中を通っているのですが、何等かの原因ですべりが悪くなって摩擦が起こると発症すると考えられています。
一般的には、痛みや炎症が起こるので、その原因を「使い過ぎ」とされがちですが、実は使いすぎでなくても起こる場合があるのです。

たとえば、上の写真は人差し指が腱鞘炎になった方なのですが、人差し指に腱鞘炎が起こった場合、経絡で考えると「大腸経」になります。
つまり、大腸に何等かの異常が起こっていると考えるわけです。
ですから、その指を治そうとしても、原因となっている大腸を整えなければ治らないことになります。

この方も3回目の来院になるのですが、東洋医学で考えると、「筋・腱の異常は肝の異変」と考えますので、2回目までは肝を狙った治療をしていました。
そして、腰痛もありましたので、「腰痛が良くなった」とか言って喜んでくれたのですが、指の痛みはまだ取れてないので、私は納得できませんでした。

そこで、大腸経が通っている指なので、「大腸の問題では?」と基本に立ち返り、「はっ!」と気付いたのです。
つまり、「腱鞘炎」と考える前に、「大腸経の指だから大腸の治療が必要」と考えたわけです。

この2年ほど、手技療法の研究ばかりしていたものですから、鍼灸の基本中の基本を忘れていたのです。

「私の不覚」です。

そこで改めて、大腸を整える「腹七金押圧」という簡単な手技を施したら、指がスッと曲がったのです。
そして、それから大腸を整える治療をして、曲げ伸ばしが楽になったので治療は終了しました。

帰りには玄関まで送ったのですが、
「ほんとに楽になりました。保護具をつけなくても大丈夫です」と、保護具を着けずに帰って行きました。

治療は、やはり基本の臓腑・経絡を常に考えなくてはいけないと、久々に反省させられました。



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2017/08/10

考えられない腰痛の原因

腰痛2
   パワーポイントの「挿入画像」より


腰痛の治し方にはいろいろな方法がありますが、その場だけ楽になっても「治った」とは言えません。
「治った」とは、「再発しないこと」と考えているからです。

何度も腰痛を起す方がおり、食事もかなり気を付けてくれるのですが、やっぱり腰痛が出たりします。
しかも、それが何年も続いていたのです。

先日、治療をしながら、食べ物の話をしていたら、
「タンパク質は、毎日100グラムは摂っていますよ。鶏肉だったり豚肉だったり、いろいろですが、タンパク質は摂っていますよ」と言う。
驚きました。
この方はてっきりマクロビオティックをやっているものだと思い込んでいたからです。

さらに驚いたのには、毎日、何らかの動物食(鶏、豚、牛等)を100グラム摂っていると言うのです。
それで疑問に思っていたことも解けたのですが、ほんとに驚きました。
しかも、大学の授業で教わったことだと言うのです。

ま、栄養学というのは、新理論、新理論でどんどん変わるので、仕方がないのですが、「1日にタンパク質100グラムを摂る」ということだけはきっちり守っていたようです。
実は、この方の肝臓が何度か腫れたことがあり、私は「おかずの食べ過ぎだ!」と言っていたのですが、タンパク質の摂り過ぎだったということが、その時わかったのです。

※ビタミン剤の注射や過剰摂取をしている人も肝臓が腫れてきます。

「タンパク質の摂り過ぎで腰痛?」と思われた方も多いと思いますが、あるのです。
過去に、「肉しか食べない」という人が来られたことがありまして、その方も肝臓が腫れていました。
60歳は過ぎていたと記憶していますが、その方は、

「これまで肉しか食べたことがない」と言うのです。

「野菜は摂らないのですか」と聞いても、

「肉しか食べられないのです」と言う。

遠方の方でしたので、その後どうなったかはわかりませんが、そういう人もいたのです。

そして、この方は野菜も食べるのですが、タンパク質100グラムとなると、それだけでお腹がいっぱいになると思いますので、多分、野菜はそんなに食べてないと思います。
あるいは、お米(主食)をほとんど食べていない。

さて、では何故タンパク質(肉類)の摂り過ぎが腰痛を起すかということですが、腰痛の原因は、筋肉、腱、骨、靭帯、あるいは肝臓や腎臓などの臓器トラブルが関係している場合も多いのです。
それには、年齢や痛みの起る動作、シビレ、引き攣り、骨格の歪み、下肢の異常等々を考えながら治療を考えていくのですが、実は筋肉中に疲労物質が蓄積しても起るとも言われているのです。

それは、筋肉中に乳酸が蓄積してくると、それを中和させるためにカルシウムが使われます。
そのとき、カルシウムが欠乏していると、カルシウムが骨から溶け出す「脱灰」というのが起り、過剰になったカルシウムが筋肉細胞に蓄積するのです。
そして筋肉細胞に溜まったカルシウムは、筋肉を緊張状態にして、筋肉を動かそうとするときに緊張が高まり、筋肉に痛みが起こるわけです。

では、どれぐらいタンパク質を摂ればいいのかというと、「日本人の食事摂取基準2015」によれば、一日あたりのタンパク質平均必要量は成人男性で50g、成人女性で40gと定義されています。

私たちが食べた食品は、体内で合成と分解を繰り返しますが、その過程において過剰に摂ったタンパク質は分解されて窒素となります。
そのときに、肝臓や腎臓の働きが必要で、体内の分解過程で必要なくなった窒素はアンモニアに変わるのですが、アンモニアは体にとって有害な物質ですので、肝臓で無害な尿素に変換されたのちに腎臓で尿として排出されます。

つまり、ここで肝臓や腎臓が働き過ぎになってしまい、肝臓や腎臓にかかる負担が大きくなり、肝臓が腫れたり、腎臓が腫れたりして、骨を圧迫して腰痛を起す可能性があるわけです。

ですから、このようなタイプの腰痛の方には、タンパク質を控えるように指導します。

「ベジタリアン」は、動物性食品は食べませんが、タンパク質不足による害はないそうですので、患者さんには、「安心してタンパク質を控えるようにしてください」と告げています。

それでOKです。
結果は、患者さんの肝臓や腎臓の腫れを診ればわかります。




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2017/08/07

一穴整体鍼はほんとにすご~~い!!! 

前屈1  前屈2
    ビフォー  → → →  アフター

前屈3  前屈4
    ビフォー  → → →  アフター


やらせではありませんよー。(⌒_⌒)

こんな写真を載せるのは、素人っぽいのでちょっと恥ずかしいのですが、載せてみました。

一穴整体鍼を開発してから、ほんとにやることが少なくなった。
やることが少なくなったら、治療時間が短くなるので、その分「難病」で苦しむ患者さんに時間を使うことができるのでいいのですが、腰痛などもあっと言う間に治ってしまう場合があるので、申し訳ない気がしないでもない。

一穴整体鍼と前後して開発したコラボ鍼も、患者さんと一緒に笑いながら治療できる。
そんなことを言うと、怒られそうなのですが、ほんとに「楽しい時間を過してしまう」という感じがします。

首が痛い、首が回らない、背中の上が痛い、痛いあほど肩が凝っている、肩甲骨が痛い、肩が挙がらない、肘が痛い、手首が痛い、指が痛くて曲がらない、背中が痛い、腰が痛い、仙腸関節が痛い、股関節が痛い、尾骨が痛い、太ももが痛い、膝が痛い、ふくらはぎが痛い、足首が痛い、足裏が痛い等々、ほんとに多くの症状に使える「魔法のようなテクニック」です。

その二つの発想方法から、別の治療法も見つけることができるのではないかと、あれこれ考えるのですが、そうそう簡単には出て来ません。
おそらくこの二つのテクニックも永らく後世に残る治療法になると思います。

8月27日(日)の臨床実践塾では、当院スタッフの矢田部先生が前座を務めることになっているのですが、彼は真面目な人なので、時間があると今度の講義のパワーポイントを作っています。

チラッと覗いてみたら、一穴整体鍼も入っていて、その実技もするようですので、鍼灸で生活したいと思う人は、参加したほうがいいと思います。
このテクニックは、七星鍼法の奥義に入れましたので、そうそう学べるものではないからです。

最近、早朝の1時間ぐらいを、ウォーキングをしています。
そのためブログを書く時間がなくなってしまいました。
新しいアイデアを出すためのウォーキングでもありますので、何かいいアイデアが出ましたら、臨床実践塾を通じて皆さんに還元させて頂きます。




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2017/08/05

筋肉痛を治すのは鍼のほうが早いです

筋肉痛1
 鍼が浅いし、斜めになっているので打ち直させました

筋肉痛2
   こちらは上手く打たれています


昨日、スタッフの女性が、

「先生、筋肉痛も鍼で治るんですか?」と聞いてきた。

「筋肉痛には鍼がものすごくいいですよ。どうしたん?」

「急に運動をさせられて、筋肉痛がひどいんです」

「誰が?」

「私が!」

「そう! 筋肉痛は痛みのある部位に鍼をすると、すぐに良くなりますよ。1番鍼でいいですから、自分でやってみて」

彼女が短パンに着替えてきたので、だいたいの部位を教えて、他のブースで患者さんの治療をした。
それからちょっとして覗いてみると、大腿部に鍼が刺されていた。

「あ、抜くのはちょっと待ってね、ブログに使いたいんだけど、いいかな?」

「はい。どうぞ!」

カシャ

「こんな感じで撮りましたよ」と写真を見せた。


筋肉痛というのは、運動や筋力を使う仕事をすることによって起こる筋肉の痛みのことですが、特に普段筋肉を使ってない人が運動や筋肉を使う仕事などをすると、怒りやすいものです。
しかし、運動をしてなくても、投薬や内臓異変によっても筋肉痛は出てきます。
いわゆる「肩凝り」などがそれに当ります。

肩凝りのことを「筋肉痛」と言う人はいませんが、肩凝りは内蔵異変によって出てくる代表的な「筋肉痛」と言ってもいいと思っています。
理由は、凝っている肩に鍼をすると、その場は治まるからです。
しかし、肩凝りで、凝っているところに鍼をするという方法は、鍼灸学校1年生のすることです。

ですが、運動や仕事で筋肉を使い過ぎて起った筋肉痛には、その方法が非常に役立ちます。
鍼をすることで、その周辺の血液循環が良くなって、運動で起った炎症が治まり、痛みを発する物質(プラジキニン・プロスタグランジン・ヒスタミン・セロトニン等)が排泄されるからではないかと考えています。

上の写真にあるような刺鍼法をするのですが、面白いように痛みが治まりますので、私は昔から筋肉痛の治療には、このような鍼をします。
しかし、肩凝りなどの内臓反射で起った筋肉痛には使いません。
内蔵反射で起った筋肉痛や関節の歪みで起った筋肉痛は、原因を治してあげないとすぐに再発するからです。

と、まあ、薀蓄はそれぐらいですが、筋肉痛を起したスタッフも、自分で鍼をして、
「だいぶ良くなりました。でも前のほうはほとんど良くなったのですが、今度は内側のほうに筋肉痛を感じます」と言うので、

「それなら、内側にも、さっき教えたように筋肉が一番張っていると思われるところを狙って鍼をするといいですよ。ただ、鍼の本数は多くても3本ぐらいまでですよ。多過ぎると“揉み返し”みたいなのが起って、別の痛みが出てきますから」と告げて、またも自分で鍼をしてもらった。
それが下の写真です。

その鍼も済んでから聞いてみました。
「どれぐらい良くなった?」

「う~ん。6~7割ぐらいは良くなりました。でも歩いても痛みが出ないようになりましたので助かりました。さっきまでは、歩くだけで痛くて、歩き難かったのです」

「うん、じゃそれでいいです。後は勝手に治ってくるから」と治療を終わらせた。




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2017/08/04

へバーデン結節は、初期なら治しやすい病気です

へバーデン結節
   へバーデン結節になった指


へバーデン結節とは、遠位指節関節(DIP関節)に出てくる変形性関節症のことで、関節の軟骨部が腫れてきて、指が動かしにくくなる病気です。
発症するときは痛みを伴いますが、固まってしまうと痛みは殆どないようです。
中年の女性に多く発症しますが、補正特有の病気ではなく男性にも発症します。
現代医学では「原因不明」とされていますが、東洋医学的な診方をすると、ちゃんと原因はあります。

昨日、
「腰が痛い。指先が痛い。お腹が時々痛くなる」と訴えて来た方がいまして、腰は右が痛くなったり左が痛くなったりするそうです。
そして、指は少し曲げると痛いと言います。

指を見ると、DIP関節が腫れていました。
へバーデン結節です。
この指を見たとたん、思わず言ってしまいました。

「写真撮らせてもらってもいいですか。ブログに使いたいのです。何年もこのような発症して間もない方が来てないので、ほんとに久しぶりです。写真、いいですか。顔は写りませんので…。指だけですので、いいですかね?」

間髪入れずにお願いした。(笑)
多分、「ダメ」と断れる雰囲気でもなかったと思いますが、スムーズに許可がもらえました。

そこで治療です。
治療と言っても「診断・治療」ですので、腰痛やへバーデンや腹痛の原因から放さなければなりません。

そこで、
「この腰痛も、この指の痛みも、お腹が痛むのも、原因は一緒なんですよ。たとえば、腰痛ですが、右に行ったり左に行ったりというよりは、真ん中なんです。つまりですね、背骨の中心になるところに原因があるわけです。そこは鍼灸で言う“督脈”という経絡が流れているところで、その督脈と言うのは“脾臓・膵臓”と深い関係にあり、脾臓・膵臓がおかしくなると督脈にも症状が出て来るのです。そして、その指の関節も脾経と関係していて、お腹が痛むのも脾臓・膵臓からの症状として捉えるのです」

機関銃を打つように説明したので、あまり理解できてないようでしたが、ゆっくり説明していると時間がないので、痛みが治れば理解してくれるだろうとか、後で時間があれば説明することにしようとかと考えながら、とりあえず治療にかかった。

治療ベッドに腰掛けてもらったまま、歪みの検査などをしてから仰臥になってもらい、
「足に1本鍼をしますねー」と鍼をした。

「どうですか、指の痛みは取れましたか?」と聞いたら、キョトンとした顔をしながら指を曲げ伸ばしして、

「あ、はい。痛くないようです」と答えてくれた。

何をしたかと言うと、脾経に鍼を1本刺したのです。
何故なら、七星論で診ると、遠位指節関節というのは、「土=脾・胃」になるからで、最初にこの治療法を発見した時は、何日も興奮が収まらなかったことを思い出します。
※へバーデン結節は 『人体惑星試論奥義書』のp439 にも書いてあります。

そして、「へバーデン結節の治し方」を鍼灸関係でだがしてみたのですが、探すことはできませんでした。
「やったー!!!」と思いましたねー。
新しい治療法をクリエイトしたと思ったからです。

それから、全身と脾経を整える鍼をして治療は終わったのですが、置鍼しているときに時間があったものですから、ちょっとゆっくり、腰痛、へバーデン結節、お腹の不調に関して説明をしましたら、何か思い当たることがあったようで、かなり納得した様子でした。

もちろん、腰痛もその場で治りました。
方法は巨鍼を使ったのですが、このような場合は、督脈に巨鍼を通せば、それだけで治るのです。
そして、督脈が整うと腹部の問題も自然に治まります。
と言っても、この場合の腹痛のことで、どんな腹痛にも督脈で治るわけではありません。



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2017/08/02

背骨が痛いときの七星鍼法の考え方

背部への七星配置
  七星論での「背部七星配置図」です


大きな講演の準備も兼ねてブログを書いていますので、わかり難ところもあると思いますが、出来るだけわかりやすくかいていきます。
背骨が痛んだことのない人には意味不明な表現かも知れませんが、ゆっくり説明していきます。
上の図は、七星論を組み立てるときに考えたもので、この図には、七星論での経絡と解剖学的配置が入っています。

たとえば、頸椎上部の「腎」としたのは、頸椎1番を七星論では「水」と考えます。
「水」とは、「腎・膀胱」や腎・膀胱に関連する生理や病理も現すと考えます。
則ち、その部と「腎・膀胱」が深い関係にあると考えているわけです。

よく観るのが、首の痛みを訴えてくる人の上部胸椎の歪みですが、その時、上部胸椎だけでなく、中部胸椎にも歪みが発生している場合が多いのです。
上の図で説明しますと、「肝」と書かれたところが2箇所あります。
つまり、「肝」と関係する部位が2箇所あるわけで、肝の異変は、この2箇所のいずれにも出てきます。

さらに胸椎上部(頚椎との境)と、腰部や尾骨にも「腎」というのがあり、腎の異変は、そのいずれかに痛みなどの症状が出てくると考えているわけです。
考えていると言うより、臨床で頻繁に観る症状なのです。

ですから、仮に頚椎1番に変動があれば、「腎・膀胱」の経絡を使っても治せるということです。
頚椎1番の治療は理学療法(手技療法)でもかなり研究されており、いろいろなC-1矯正法(頚椎1番矯正法)があります。

ですから、理学療法を使っても鍼灸治療を使っても頸椎1番は調整できるわけです。
できるわけですが、ここで考えて欲しいのは、「頚椎1番だけを調整すればいいのか」ということです。

頚椎の歪みは、下部の椎骨にも歪みを作ってしまいますので、頸椎1番が歪んだ時点で、既に下部椎骨にも歪みが発生していると考えなければならないのです。
しかし、実際には、股関節・仙腸関節などの歪みが先なので、そちらから整えるのを先にすれば、頸椎1番の調整はスムーズにできます。

さて昨日は、「脾」について説明しましたが、上の図では「脾」と書かれたところが2箇所あります。
督脈と脾臓・膵臓辺りの背側です。

脾臓・膵臓裏の部位に関しては、何となく治療もしやすく感じるのですが、督脈と重なる部位となると、考えてしまうはずです。
鍼灸では、基本的臓腑にフィードバックさせて治療を行なうからです。
さらに鍼灸理論では、脾が病む前に木=肝・胆、火=心・小腸、金=肺・大腸、水=腎・膀胱が病んでいる。あるいは弱化しているとも考えるからです。

また、督脈は身体の中心線上にあります。
つまり、プライマリーライン上(基本線上)になるわけです。
基本線上になるので、鍼灸では基本的に督脈を使って治療します。
※脊椎両側を走る膀胱経を使う場合もあります。

そして七星論では、宇宙からのエネルギーが、人体に最初に注入されるのが督脈と考えています。
そこから宇宙の生命エネルギーが注入されて、全身にエネルギーを流していくと考えているわけです。

このエネルギーの流れが阻害されると、いろいろなところに弊害が出てきます。
先ず不定愁訴的のような症状で、次々とあちらこちらにいろいろな症状が出てきますので、治療する側も診断に迷いが生じやすいものです。

しかし、上図に配置した七星を参考にすると、腎は腎経で、心は心経で、肺は肺経で、肝は肝経で、脾は脾経で、大腸は大腸経で治療することが可能と言うことになります。
ただ、単一の経絡を使うのではなく、七星論での対応経絡も使うのが早く治せます。

対応経絡とは、以下のようになっています。
督脈:任脈
水(腎・膀胱):火(心・小腸)
金(肺・大腸):木(肝・胆)
地(心包・三焦):土(脾・胃)




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