2017/05/31

治療を学ぶときに最も大事と思われること。(何から学べばいいのか)


富士山

富士山はいつもきれいしたくましいですねー



鍼灸学校へ入学する人は、鍼灸業界の事を知らない人が多いようです。
そして鍼灸学校に入ってから、入学前に考えていたこととは違うことに気付いて、学校を辞めてしまう人もいます。
私も、もう少しで辞めてしまうところでしたが、担任だった松岡先生という方が、いろいろ親切にしてくれたので踏み留まったように思います。

また、鍼灸学校へ入学して間なしの時は、何から手を着けていいのかわからない、ということも、辞めてします理由の一つだと思います。
まー、学校の授業に合わせて勉強していればそれでいいかも知れませんが、それでは中学生や高校生と同じです。

鍼灸学校へ入学して来る人は、社会人も多いので、一旦社会に出た人は、自分自身で何かの目標がないと、つまらなくなるのです。
先生が言う通りに勉強をする事が辛くなるのです。
理由は、社会へ出たら、自分で目標を立てて、その目標に向かって突き進んでいくように、社会に教育されるからです。

しかし、社会に出た人は、行動を主体にする人が多いので、授業で好まれるのは実技の時間です。
ですから、座学のときは眠そうな顔をしていても、実技の時間になると活き活きとしてくる学生さんもいます。(^_^;)
私もそうだったような気がします。

ですから、治療の講習は実技中心の講習が歓迎されます。
手技療法の講習などは、ほとんどが実技メインのようです。
それは、「即実践に使える」という利点もあると思いますが、体を動かしたほうが楽だからということもあると思います。

ただ、理論を勉強してないと、臨床で行き詰る可能性があります。

それは、理論というのは、実技から生まれることも多いのですが、そのときの実技というのは基礎的な理論があって生まれてくるからです。

理論を学んでから実技をするのと、初めから実技を勉強するのとでは、1年も経たないうちに差が出てきます。
たとえば、うちの講習では、よく実験をしますが、それは理論の検証であったり、他の文献に書かれた事を確認するためであったりします。
そこで難しいのは「実験方法」を考える事でした。

教科書には「検証の実験」なんてものはなく、実技も「規定」のように教えられます。
そして、本に書かれた事を鵜呑みにして、鵜呑み、鵜呑み、鵜呑みで進んでいると、自分で判断することができなくなります。
患者さんに質問されても答えることができなくなります。
自分自身の理論がないからです。

山元五十六の名言に、
【やって見せ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ】というのがありますが、それを自分で行なうといいように思います。
「自分でやってみて、理論付けをして、他の人にもさせてみる」
それが、自分の勉強になると思います。
それをするのに役立つのが実験で、実験で得られたことを臨床に取り入れて、やってみて、反省し、改革し、再び実験をするということを繰り返していたら、実力のある鍼灸師になれると思うのです。

「技術を自分のモノにする」とは、そういうことではないかと考えるわけです。
数多くの講習会に参加することではないと思います。
ですから、七星鍼法の講習では多くの実験をしますし、 『人体惑星試論奥義書』 にも多くの実験方法が書かれています。

「これが治ったー!」「あれが治った―!」と喜んでいるだけでは、行き詰ってしまいます。
私は、「これが治るのは、こういう理論があり、こういうことをしたから治ったのです」というように、理論的な事も話せる鍼灸師なりたいと思いながら実験を繰り返してきました。

その実験の一連から得られたのは、治療関係のDVDを観たり、写真を観たりすると、DVDや写真で説明されていなくても、「なるほど、これはこういうことだな」と理解できるし、その手法を応用して新たな手法を作り出すこともできるようになったことです。
つまり、「真似事」や「受け売り」をしなくても済むようになったわけです。

理論を考えながらやってきて賜だと考えています。
スポンサーサイト
2017/05/30

先日の臨床実践塾で驚いたこと。 \(◎o◎)/!

2017年5月臨床実践塾

実技の練習風景


5/28日の臨床実践塾は、9月までの大まかな予定を説明して、七星一穴鍼法に欠かせない「脈診(祖脈)」を行なう理由や方法などを説明しました。
「今更脈診なんて!」と考えながらテキストを作ったのですが、セミナーの途中で一人の参加者が持っている本に目がいった。

拙著の 『人体惑星試論奥義書』 ですが、色分けされたポイントシールが、いっぱい貼られていたのです。
私も本を読むときにはポイントシールを貼る癖があり、いつでもポイントシールをポケットに持ち歩いているほどです。
彼は、名古屋から来られたのですが、つい先日その本を買ったばかりで、あれだけのポイントシールを貼りつけるには、それ相当の時間がかかったはずです。

そして休憩時間には本を開いていました。
多分、私が話している内容は、どこに書かれているだろうと調べていたと思います。
感心しました。

しかし、その時のテキストには、残念ながら講義内容と同じ文面はなかったはずです。
何故なら、私の考え方に「本に書かれた事を話すなら、本を読んでください」と言うのが親切だと思うし、セミナーは内容を噛み砕いて説明する場所だと考えているからです。

さて、セミナーの内容ですが、今回から9月までは、「何故七星論なのか」「どのような考え方で七星論を組み立てたのか」「それはどのように使うのか」「どこに利点があるのか」「七星論の実技は、鍼灸だけでなく手技療法にも使えるのか」等々を、実技を交えながら説明するつもりです。

たとえば、先日は、「何故脈診をする必要があるのか」という説明をしたのですが、その理由は、鍼灸治療には「補寫」という大切なテクニックがあるからです。
「補寫」とは、弱化した経絡は補い、過ぎた経絡は寫すという原則です。

この補寫を知らないと即効的な治療はできないし、下手すると悪化させてしまうのです。
よく間違えているのが経絡治療の場合の補寫法で、経絡に沿って刺すのを補と言い、経絡に逆らって刺すのを寫というのですが、私が鍼灸学校へ行っている時代は、ツボだけを決めて補寫の説明もありませんでした。
全て皮膚に対して直角に刺していたのです。
これは今でもあるようです。

そして、脈状の問題ですが、主観的な脈診だけに正直言って「何が正解なのか」答が出せません。
ま、「脈診を教える先生の言う事が正しい」というようになっていると思いますので、それを鵜呑みにするのは納得できないはずです。

そのような事から私は「祖脈」を勧めるのですが、祖脈なら1週間もあれば教える事ができますし、早期に覚えてもらい、次のステップに進めることもできるからです。
「祖脈」を覚えてから脈状診を覚えればいいと考えているわけです。
それから「七表八裏九道の脈」などを覚えていけば、脈診を嫌がる事なくマスターできると思うわけです。

また、脈診には、「死脈」といのもあり、「この脈状が出ると死ぬ」と言う訳です。
しかし、現代は「死脈」が出る状態の患者さんなら、その前に入院しているだろうし、「死脈」を言い当てたからといっても、何も得るものはないと考えています。
医師ならいいのですが、鍼灸師ではメディアで騒がれるだけだと思うからです。

そんな理由で、「祖脈」を勧めるのです。
私は今でも「祖脈」と多少の脈状診だけで臨床していますが、それで十分間に合っていますし、それ以上脈診を極めるつもりもありません。
2017/05/29

昨日の臨床実践塾も楽しかった (ノ`v`)ノ

2017年5月28日臨床実践塾

手技での心臓病の予防や応急処置法


昨日の臨床実践塾では、「エネルギー療法」の秘伝中の秘伝となることを説明しました。
エネルギー療法は、いくつかの種類があるのですが、根本的には同じと考えていますので、その方法をお話したわけです。

「首が辛い」という方の背中に手を当てて(手を当てなくてもいい)、10~20秒ぐらいで、

「はい。首を動かしてみてください」と言うと、首を動かしてから、

「あ、楽です。さっきまでこちらに動かすと痛かったのですが、痛みがなくなりました」

その後、全員に両手を高く挙げてもらい、肩の痛みなどを確認しましたら、お一人左腕を挙げるのが辛そうな方がいましたので、

「痛いの?」と聞くと、

「ええ、こうして手を挙げると、ここが痛いのです」と言うので、前に出て来てもらって、

「ちょっと指を貸してみて」と指1本を摘まみ、そのまま10~20秒ぐらいしてから

「はい、先ほどのように挙げてみて」と腕を挙げさせると、

「あ、はい。はい。」と楽になったことを表情で表現していました。

でも、どちらも、私が指で少し触れていたので、これではエネルギー療法の真髄が伝わらないと思い、

「これは触っても触らなくても一緒ですから、今度は一切触らずに調整しますので、見ててください」と、全員に横座りをしてもらい、座り難い方がはっきりわかると思われた方をモニターにして、骨盤矯正をして見せました。

「はい。座り難い方に座ってください」と、座り難い方に座ってもらい、それから座りやすい方との比較をしてもらいます。
それから、「では矯正しますね」と言いながら、10~20秒経過した後に

「はい。先ほどのように座り難い方を確認してみてください」と言うと、左右の座り方を確認してから、笑顔になって頷いています。
座りやすくなったのです。
でも、他の参加者には、具体的に、どこが、どのようになったかは分かり難いので、私が質問しました。

「先ほどの座り難いというのは、どういう感じだったのですか?」

「はい。こうして座ると、左の腰が突っ張っていたのですが、それがなくなりました」

そういう実技をしながら、エネルギー療法での最大のポイントと思われることを何度も、何度も、話しておきました。
多分、おそらく、他のセミナーでは教えないと思われる内容を話したのです。

100万円で売れば売れるセミナー内容です。

ですから、きのう参加された方は、ウン十万のセミナーを受けたのと同じ価値があったのです。
それを参加者の皆さんが感じたかどうかはわかりませんが、エネルギー療法の真髄を伝えたつもりです。
でも、一回ではやり方を覚えただけで、実際に活用するには訓練が必要ですので、9月までは毎月、エネルギー療法の訓練を行ないます。

そのために、会場も広い部屋を準備しました。

ただ、エネルギー療法では、解剖・生理・病理の知識を持っていたほうが有利になるので、解剖・生理・病理を織り込んだ実技講習をしながら、エネルギー療法の訓練をしていく予定です。

たとえば、上の写真は、狭心症などのある方の発作予防と緊急処置法の実技をしているところですが、最初にモニターになってくれて方にも、「頚椎鍼」という新しい七星鍼法と合わせてこの手技を行ないましたら、首を回したり倒したりしながら

「いやー、楽やわ、全然違いますねー。ユルユルになりました。もの凄く気持ちいいです」
と表現していて、講習の最中に何度も同じこと言っていました。
そして、場所を親睦会に移しても、その話をしていました。
※ 頚椎鍼も頸椎異常にかなり効果のある治療法ですので、相乗効果と考えてください
2017/05/28

手の甲と足の甲が痛い、、、、。 原因は? (5月28日の臨床実践塾)


藤木手

手指を曲げて拳を作るようにすると手の甲が痛い

藤木足

足を踏ん張ったりすると足の甲が痛い



それぞれ赤い円で囲んだところが痛いと訴える方が来られました。
筋肉の勉強をした人なら、多分、多分ですよ、多分、手も足も「伸筋の関係」と考えるのではないでしょうか。
そして、経絡を勉強した人なら、「手は三焦経辺りで、足は胃経が関係している」と考えると思います。

となると、筋肉や腱の調整をしたり、経絡で治療したりすると思います。
それはそれで治ればいいのですが、多分、軽くはなっても治るまでは至らないと思います。

これを七星論で診断すると、手は「地=心包、月=三焦、火=心」と関係しており、足は「地=心包、火=心」と関係していると考えます。
つまり、集約すると「心・心包」の問題になるわけで、そこまでわかると、あとは治療法を考えるだけです。

一瞬、どの治療法でやろうか、と考えたのですが、きのうも書きましたが、最近は「エネルギー療法」(七星鍼法ではFAT:機能調整療法)を頻繁に使っていますので、この方もエネルギー療法で治療することにしました。

背中に回り、脊椎診をして、脊椎上部が左に歪んでいるのも確認できましたので、手指に手を添えて、10~20秒ぐらい待ちます。

「はい。手の甲の痛みを確認してください」

「うふ。何で?」

「今度は足を確認してみてください」

「あれ~? 何で?」

「最近、神様になったんですよ。あははは・・・。冗談、冗談。エネルギー療法というやつで、その人の異常があると思われる部位を、私の意識で調整するようにすると治るんです。おもしろいでしょう」

「うん。おもしろいです」

「面白いだけで終わってしまうと、また痛みが出て来るかも知れませんので、後は鍼で調整しておきますね」と、鍼灸治療にかかりました。


「七星論は初めて」という方にはわかり難いかもしれませんので、ちょっと説明します。
手の「心・三焦・心包」というのは、経絡で調べればすぐわかると思いますが、経絡で観ますと、小指=心経と小腸経、薬指=三焦経、中指=心包経となっているので、それらの経絡に異変が出ると、それらの指や経絡の流れに異変が出てくるわけです。

問題は足です。
これは鍼灸師であってもなかなかわからないと思います。
何故なら、その写真に示した赤丸の辺りには、肝経も少しかかっていますが、基本的に胃経が中心になっていますので、「胃経」と判断してしまうと思うからです。
「わかる」という人がいましたら、その人は 『人体惑星試論奥義書』 か 『七星論入門』 を読んだ人です。

ちょっと説明しますと、七星鍼法だと、小趾=水(腎・膀胱)、第四趾=胆経の他に、金(肺・大腸)、第三趾=地(特別な理由で三焦のみ)、第二趾=火(心・小腸)、第一趾=外側:木(肝・胆)内側土(脾・胃)と配置してあるからで、赤丸で囲んだ辺りが「地、火」になっていることがわかるはずです。

これは七星論を勉強した人でもわかり難いと思いますので、今日の臨床実践塾でも説明しようと考えています。
ここに書いた説明だけなら、読めばわかることなので、臨床実践塾で説明する必要はないかも知れませんが、治療の問題があるので、説明の必要があると考えるわけです。

たとえば、これらの症状を「一穴鍼法で治める」とした場合、
「どのように選穴して、どのように刺鍼するか」の問題です。
一穴で手足の症状を治めるのですから、なかなか難しいのです。
そこに七星鍼法の価値があるので、その手法を論理的に解説していくわけです。

この患者さんは「エネルギー療法」で治療してしまいましたが、同じような症状の方を一穴で治療したこともあり、同じような理論で日々臨床をしていますので、私にすれば普通のことなのです。
ですから、自信満々に話すわけです。(^―^) ニコリ
2017/05/27

手首の痛みで荷物も持てないときの治し方 (5月28日の臨床実践塾)

手首の痛み1

手首が痛くて、これ以上曲げる事ができない

手首の痛み2

「あれ? 痛みがない。氣ィですか?」


お父さんの付添いで来た娘さんですが、
「手首が痛くて荷物が持たれへん」と言う。
見ると、テーピングで固定してある。
忙しかったので、ちょっと待ってから手首を診ることにしました。

どんな方法で治そうかと考えていたのですが、時間がないので、とりあえずエネルギー療法で治療して、補足の治療をスタッフにお願いすることにしました。(サービスですので、お金は頂きません)
その娘さんの指先を軽く触り、約30秒で治療は終わりました。(触らなくてもよかったのですが…)
エネルギー療法で治療したわけです。

最近は臨床実践塾の準備の為にエネルギー療法を使う事が多くなった。
多くなったと言うより、「使うようにしている」と言ったほうが正しいかも知れない。
エネルギー療法のことを、七星鍼法ではFAT(ファット:機能調整療法)と呼んでいるのですが、FATを使うと患者さんがビックリするので、その顔を見るのが面白い。(^_^;)

この娘さんは、FATのことを知っているので、手首を治療してから、手首を曲げてもらったら、スッと曲げる事ができるので、「氣ィですか?」と聞いてきました。
普通なら「えっ? 何で?」という顔してから笑う人が多いものです。
人はわからない事が目の前で起ると、多くは笑ってごまかそうとするからです。

さて、この娘さんの手首は何日か時間が経っていたようで、エネルギー療法だけで終わってしまうと、すぐにも再発すると思われましたので、
「手首の痛みの原因は、心筋にありますよ」と言い、女性スタッフに頼んで、膻中に千年灸をしてもらった。

「手首は心筋の関係?」と不思議に思った方もいると思いますが、七星鍼法では、人体の関節も七星に分けてあり、肩関節が水=腎・膀胱、肘関節が金=肺・大腸、手関節(手首)が地=心包・三焦、中手指節関節が火=心・小腸、近位施設関節が木=肝・胆、遠位施設関節が土=脾・胃となっています。

ですから、手首は地=心包・三焦となるわけで、七星鍼法では心包を「心臓を包む臓器」と考え「心筋」としているわけです。
これは諸説あるので、とりあえずここでは「心包=心筋」と考えてください。

ですから、手首に痛みが出たときに、指先に触れるだけのエネルギー療法では、根本的な治療とは言い難いので、万全を期すために、「経絡」を使ったり、「募穴」を使ったりして再発を防ぐわけです。
募穴は下の表に書いてありますが、心包経の募穴は「膻中」です。

募穴

経絡と募穴


膻中への千年灸が済んでから、

「どう? もう痛みはないでしょう」と言うと、ベッドに手を着いて痛みを確認しながら、首を縦に振り、

「えへ!」という顔で笑っていました。そこで、

「もしかすると、ちょっとだけ残っているかもしれませんが、それは名残なので時間と共に取れてきます。もし、取れなかったら、自分で千年灸を使って家でお灸してください」と話して治療は終了。

治療をしてから、「どう?」と聞いて、患者さんが笑ったときは、改善されたときです。
痛みがなくなったときです。
症状が残っているときは、難しそうな顔をして、「う~~~ん」という顔や、ボディランゲージで答えてくれます。

この場合の手首は、膻中への千年灸もしたので、再発の心配をする必要はありません。
仮に再発するなら、心包経に負担のかかる(害のある)食べ物を疑います。
この娘さんの場合は、そのことをよく知っているので、そこまでは言いませんでした。(^―^) ニコリ
2017/05/26

示指が腫れたときの治し方――― 七星鍼法の魅力「診断」 (5月28日の臨床実践塾)

粟根
治療後の写真ですが、左示指の腫れは残っています


治療をするには「診断」が必要な事は言うまでもありませんが、その診断はいくつかの診断法を使うほうがいいと考えています。
何故なら、たとえば脈診ですと、カレーやチョコレートを食べた後では、確実に脈状が違います。
もちろん安定剤や降圧剤でも脈は違います。

鍼灸学校で教えていたときは、このことを知ってもらうために、カレーとお菓子(砂糖)を教室に持ち込んで、生徒さんに実験をさせて見てもらいました。
また、臨床実践塾でも同じような事をやったことがあります。

つまり、一つの診断法で選穴(ツボを選ぶ)するのは、間違いが多いと言うことに気付いてほしかったわけです。
しかし、伝統的な鍼灸学での診断法は少ないので、「脈診は難しい」と言われていると思いますが、検証方法がなかったことも一つの理由ではないかと考えています。

そこで、難しいなら別の診断法を使えばいいのではないか、と考えるのですが、五行論には他の診断法も少ないので、それもままなりませんでした。
そこで考え出したのが「七星鍼法での診断」になるわけですが、この診断法を考え出してから、教えるのも大変楽になりました。

診断が正しいかどうかを確認できるからです。

先日、「示指が腫れましたが、痛みはありません。何でしょうね?」と訴える方が来られました。
(上の写真左示指)
見ると、腫れてツヤツヤしている。

経絡で考えると、大腸経なので、「腸がおかしくなったようだな」と考えながら、念のために表裏の関係にある肺を「六臓診」で調べましたら、多少の反応はあるものの、「これだ!」と決定するまでは至りませんでした。
※ 表裏の関係:臓と腑が一対、つまり表裏の関係があるという考え方
※ 六臓診:臓腑が現す反射区を押したり軽く叩いたりして検査する方法

そこで本筋である大腸を、腹部七星で調べてみましたら、見事に反応がありました。(^-^)
左の示指の腫れの原因は大腸ということがわかりましたので、大腸の治療をするのですが、その場は治まっても、すぐに再発すると納得できませんので、決定的な治療法を選んで、「第四生泉水穴」という部位にお灸をしました。
(この方はお灸に慣れているので問題はありません)

そして、治療が終わるころだったと思いますが、「そうだ、写真!」と思い、慌てて写真を撮らせてもらいましたが、既に時遅し、腫れがだいぶ引いていたのです。
それでも、面影は十分ありましたので、
「写真を撮らせてくれませんか、ブログに使いたいので…」とお願いして撮影させて頂きました。

腹部の診断に使った「腹部七星」というのは、下のイラストを定位とした診断ですが、ちょっとしたコツがありますので、それは実技でないと教えにくいので、いつかチャンスがあれば、ということにしておきます。



腹部七星

腹部七星


ここまで言うと、「五行論にも腹部への配置があるではないか」と言われそうです。
勿論、五行論にもあります。
あることはあるのですが、検証してみると、なかなか合わないのです。
その検証を、五行論と七星論を同じ条件にして、臨床実践塾でもやった事があるのですが、残念ながら五行論での五行配置では診断に使えませんでした。

その理由として考えられるのは、五行論は平面的な配置になり、七星論は立体的な配置になるからだと思います。
喩えていうと、五行論は平地に五行を配置したもので、七星論は「人体惑星試論」と名付けたように、星座の動きも含めて七行を配置してあるからです。

五行論は、東西南北・中央で五行になり、平地を想像して配置されているからです。
しかし、人間は立体であり、刻一刻と変化するので、動きもあります。
その動きを含めて、太陽系の惑星に倣って当てはめたのが「七星論」なのです。

ですから、七星論で人体を観て、あらゆる所に「七星配置」をすることができたのです。
それをまとめたのが、 『人体惑星試論奥義書』 です。
五行論で行き詰まったら、読んでみてください。
2017/05/24

学びの早い鍼灸師、、、、、 凄い!!! (5月28日の臨床実践塾)

脈位

     七星論での脈位



こちらの鍼灸師の先生が、新幹線でやって来たのは、先週の木曜日(5月18日)のことでした。
一応名目は「治療を受けたい」ということでしたが、わざわざ新幹線で来るほどの症状や病気ではありませんでした。

その日は治療を受けて帰られたのですが、帰りしなに、「明後日の土曜日にも来ていいですか」と聞くので、
「来るのは構いませんが、きょうは家に帰らないんですか」と聞くと、
「はい。大阪の友達の家で泊めてもらうことになっています」と言う。

土曜日で予約が詰まっていたのですが、 『人体惑星試論奥義書』 も買って頂いたので、ギュウギュウ詰めにして、無理矢理にでも予約を受け付けました。(^_^;)
そして、土曜日(5月20日)に来られました。

そして、昨日の晩(5月23日の晩)メールが入りました。
メールを読みながら、「呑み込みの早い人だなー」と思いました。
何故なら、『人体惑星試論奥義書』は、B5で550ページもある本なので、そう簡単に読めるものではなく、読んだとしても臨床で使うには、それなりの時間が必要だからです。

以下にこの先生から送られてきたメールを転載しますので、皆さんも想像してみてください。
※ メール転載の許可はもらってあります。

=====================================
新城先生こんばんは、先日治療をしていただいた◯◯◯◯です。
5/28の臨床実践塾への参加を希望します。どうぞよろしくお願いします。

それから、2回目の治療後しばらくして何気なく鏡を見てみました。
治療前は左右の肩の高さが明らかに違っていたのですが、ほとんど矯正されていました。
思わぬ副次効果で嬉しかったです。
ありがとうございました。

それともう1つ、母親がぎっくり腰を起こしたので3回ほど治療をしました。

痛むのは右の腸骨稜周囲で、何かに捕まって立ち上がるのがやっとという感じでした。腰に負担がかかると電気が走るような痛みが発生するということでした。

1日目
脊椎診では脊椎が右に(C型に)曲がっている気がしたので肝が原因と診ました。脈診では心包が1番弱い気がしました。
鍼は0.14mmのものしかなかったのでそれを使いました。
脊椎診と脈診の結果から右肝査穴に補法。腰を捻るときの可動域は少し改善したようでした。
その後に四苦八苦しながら、いろいろ治療をして3割くらいは軽減したとのことでした。
しかし気をつけないと電気が走るような痛みが発生するとのことでした。

太い鍼でなく細い鍼で、しかも査穴に置鍼をしなかったのがいけなかったと反省して、翌日の治療では5番鍼を使うことにしました。

2日目
脊椎診と脈診は前日と同じように思いました。
治療はまず顖前、百防と右肝査穴への補法をしました。
明らかに腰を捻る際の可動域が改善されていました。
そのまま10分置鍼をして確認すると、大分良くなったけれども 立ち上がるときに少し痛みがあるということでした。
そこで右脾査穴と左心包査穴の補法を追加して10分置鍼したところ、若干違和感が残る程度で痛みはあまり感じなくなったそうです。
最後に背部兪穴に刺鍼をして治療を終了。
違和感は残っていたそうですが、スムーズに動けるようになっていました。

3日目
2日目の治療の夜、仕事で机を持って移動させていたら、また少し痛みがでてきたようなのでもう一回治療をすることにしました。
脈診、脊椎診の結果は同じように思いました。
顖前、百防と肝査穴への補法のあと、軽減はしたものの立ち上がるときの痛みを少し感じるようでした。
そこで三焦査穴への瀉法を追加して10分置鍼したところ、屈伸運動をしても痛みを感じなくなったそうです。
背部兪穴へ10分置鍼をして治療を終えました。

いろいろと反省点や間違っているところはあると思いますが、おかげさまで母親も無事仕事に臨むことができました。

自分のようなものがやってもこんなに効果があるものなのかと驚きました。
人体惑星試論を買って本当に良かったです。
ありがとうございました。

長文失礼致しました。

◯◯◯◯

=====================================

このメールを読みながら「凄い!」と思いました。
こんな短時間に修得するなんて、なかなかできるものではないと思うからです。

5月28日の臨床実践塾にも参加してくれるそうです。^_^
2017/05/23

首の歪みで出てくる症状や病気 (5月28日の臨床実践塾)

親指


頚椎の歪みは、腕や手指の痛みやシビレ、そして腕や手指の可動域制限でよく知られていますが、目の疲れや頭痛、不眠、めまい、ヒステリー、脳疲労などにも関係すると言われています。

この方は、「左の親指を動かすと痛みが出てスムーズに動かない」と訴えていました。
最初はFAT(エネルギー療法)でやってみると、軽くはなるのですが「治った」というところまではいきませんでした。

そこで頸椎を調整することにして、仰臥で頚椎を探ってみると、頸椎2番が左方変位していました。
ということは、頸椎1番が右にズレている可能性があるので、右頸に経筋腱収縮牽引(右頚部の筋肉が過緊張している)が起っていることが想像できます。

ということは、右後頭下部を緩めれば、頸椎1番も2番も整う可能性があるので、簡単に右後頭下部を手技で緩めてみたのですが、左親指の痛みはあまり変わりません。
そこで、頸椎を整えるために、仰臥のままで「頚椎鍼」(最近開発した七星鍼法で、顔面への1穴鍼)をしました。

それから頚椎を探ったら、先ほどの頸椎2番の歪みが感じられません。
そこで、上の写真に或るように、
「寝たままでいいですから、親指の動きを確かめてくれませんか」と頼んだ。

「あ、(笑) あ、楽です。スムーズに動きます」と言い、今度は起き上がって親指の動きを確認していました。

この方以外にも、何人か頸椎鍼をして頚椎を整えたのですが、ほとんど上手くいきました。
どれぐらいの確率で矯正できるのかはこれからですが、この鍼法もヒットになりそうです。

さて、そこで考えるのが、「鍼の使えない人はどうするのか」と課題です。

ご安心ください。
実はこの方法、七星論で考えた「手技療法」からヒントを得たもので、鍼でテストをする前に手技療法で何度も何度もテストを済ませてあるのです。
ですから、 鍼は使わなくても頸椎は調整できます。
ただし、ムチ打ちのよう7に、頸椎と思っていても、胸椎が原因の場合もあります。
ですから、 今度の臨床実践塾 ではその治療法も説明していきます。
2017/05/22

首の痛みを顔面へ鍼1本で治す方法 (5月28日の臨床実践塾)

首の痛み

七星論での頚椎への七星配置



昨日BCCで臨床実践塾の案内を送ったのですが、初めての事ですので、無事届いたかどうか多少不安があります。
というのは、最近頸椎ヘルニアの患者さんが増えてきて、顔面への鍼1本ですごい効果のあることがわかり、その方法を 今度の臨床実践塾 で発表しようと考えているからです。

首(頚椎)の治療方法は、これまでいろいろな方法を紹介してきて、それなりに使えるものだと考えていますし、私はそれらの方法を使って臨床をしています。
しかし、ここに新しい理論とテクニックが生まれました。

顔面への鍼1本で首を治すという方法です。

これまでだと「鍼で頚椎を治す」という方法は、おそらく私の骨格矯正鍼や、後頸部に刺鍼して、「後頸部の筋肉が緩むのを期待する」という程度のものだったと思います。
間違っていたらごめんなさい。

しかし、この方法は、顔面へ鍼を1本刺すだけで頚椎の症状が取れるのです。
自分の顔面に刺鍼して、フワッと首が緩むのを感じたので、もしかしたら「頚椎の治療に使えるかも知れない」と感じたのです。
(こういう新しい発見は、瞬間的に思いつくことが多い)

また最近、何故か頸椎ヘルニアの患者さんが増えてきたので、その方々にも使ってみたら、予想通り頚椎からくる症状が取れてくるのです。
ある人は、親指のMP関節が痛いと言い、これまでの矯正法を行なうと、その場は治るのですが、再発してくるので、この「頚椎鍼(仮称)」をしたら、

「今までのとはずいぶん違うようです。すごくスムーズに動きます」と喜んでいました。

そして、頸椎ヘルニアの方で5年苦しんでいる方は、毎週関東・関西・九州などの治療院を回っていたようですが、この鍼をしたら、

「楽ですわー」

「ほんとにすごいですわー」

と言い、7月末まで毎週当院での治療予約を入れていました。

頚椎鍼の発想は、七星論での顔面配置が基本になりますが、顔面の筋・骨構造も含まれます。
この治療法は、鍼灸師にとって大きな力になると思います。
何度も言いますが、後頸部に鍼をするのではありません。
顔面へ鍼を1本を刺すのです。

5/28の臨床実践塾を楽しみにしてください。
頚椎の治療で苦労している鍼灸師は多いと思いますが、これで一挙解決する可能性があります。
この実技を見るだけで価値があると思います。

そして今度の臨床実践塾では、胸椎の椎間を広げる手技も公開します。
これも最近わかったことで、肺や心臓などに異変のある方々に、この治療をすると、言葉に出す前に、顔の表情で楽になった事がわかります。

今度の臨床実践塾のことを考え、ワクワクニヤニヤしながらパワーポイントを作っています。
2017/05/21

七星論での「生理痛一発療法」は、1~2分で痛みや症状を緩和させます (5月~9月の臨床実践塾)

生理痛


これまでの臨床実践塾で、何度か「七星論での生理痛一発療法」の実技をやりましたが、この治療法はほんとに、見事に、痛みや症状が緩和(或いは解消)されます。
そう言うと、たいてい「眉唾モノ扱い」されると思いますが、この治療を受けた人は多いので、その方々には賛同して頂けると思います。

タイトルには「1~2分で」と書きましたが、(程度にもよりますが)多くは30秒ぐらいなものだと思います。
七星鍼法には秘伝が多いのですが、この生理痛の治療もそのうちの一つです。

詳細は5月の臨床実践塾でお話しますが、生理痛に悩む患者さんが来られている治療院なら、この「生理痛の一発療法」で信頼を勝ち取るはずです。
しかし、多くが1回で治ってしまうので、その患者さんがリピーターになるかどうかは別問題です。(^_^;)


今月は、臨床実践塾のページ更新もまだしてないので、参加者の方から「案内が来ませんが…」と請求をされてしまいました。
ですから、これからホームページの更新をして、その後にご案内をするつもりですので、ブログ更新の続きはその後にしたいと思います。

今回の臨床実践塾では、「顔面への1本鍼で頚椎が整う」という、ビックリするような治療法を初公開します。
何故か分かりませんが、最近「頚椎ヘルニア」の患者さんが何人も来られましたが、この「顔面への1本鍼」で、楽に頸椎の矯正ができるので、「頚椎ヘルニアの治療」が楽しみに感じるほどです。

その臨床例を書きたいのですが、とりあえずホームページを更新して、ご案内を出してからになります。