2017/10/22

頭への鍼(頭皮鍼)・・・。 その効果はかなりいいようです 

仁科
頭蓋JAAと他の頭皮鍼の混合療法です

この方は症状がたくさんありますので、頭の鍼もたくさんになってしまいました。(笑)
わかりやすいように、カルテを書き写しておきます。

【シンドイ。ハアハアと息をするのが止まらない。体がしっかり動かない。寝てもシャキッとしない。頭が全体的に痛い。頭がボーっとして思考が低下している。左目がべとべとして痛む。目薬を差しているが目が開かない。書類の整理が上手くできない。字が読みにくい。体に痒みがある。耳の中も痒い。後頭部から後頸部がキーッと痛くなる。前胸部が詰まった感じがする。昨日からお腹全体が痛かったが、締めの近い仕事があると便秘になる。大腿内転筋がこむらがえりになる。きょうも左側が突っ張っている。両前脛部が張っていて、膝の屈伸がしにくい。足首が気持ち悪い。両足の親趾が痛い。足裏の小趾がもぞもぞして痛い。風邪引き状態で咽喉が痛い。】

西
腰痛・膝痛


門田
肩痛(腱の損傷)


誰
股関節痛


植島
頸部と肩の凝り、背痛


田中?
腰痛


頭へ鍼をする治療法を「頭皮鍼(とうひしん)」と言いますが、痛みを取るのには、即効性のある治療効果を現してくれます。
そして、面白いのが「頭の回転」や「記憶力」に関することです。

まだまだ臨床が足りないので、治療効果を褒めすぎてはいけませんが、この頭皮鍼をした何人かが、
「頭がすっきりしました」と言いますし、先日もこのブログに書きましたが、「忘れていると思っていたことがどんどん出て来た」という方もいました。

先週来られた患者さんは、治療が済んでから、
「頭がもやもやした感じだったのですが、すっきりしました。これ、お父さんにもやって頂けませんか。目もすっきりした感じですし……」と話していました。
ちなみに、お父さんとは父親の事で、その日は来られていません。

そして、今週来られた方は、
「頭の鍼っていいみたいですね。顔が暑かったのですが、顔から頭までスッとしました」と言い、もう一人の方は、
「頭に鍼を打って腰が治るんですか」と聞いていましたので、
「腰痛にもよりますが、治るのもありますよ」と答えておきました。

そして、私自身も3回ほど頭に鍼をしてテストをしているのですが、「頭が冴えてきた」感じがします。
たとえば、ついこの間まで、「あ、何かやるのがあったんだけどな、何だったかな?」と考える時があったのですが、今は、「あ、あれをしておかなければ」と、パッと出てくるのです。

ちょっと嬉しいです。

多分、こんな事は私だけでなく、たくさんいると思います。
こういうのは、だいたい40代になった頃から始まる人が多いようですが、これは一般的には「老化」と考えられているようです。
しかし、誰でもそれには逆らいたいはずです。(^m^ )クスッ

これからの臨床なので、何とも言えないのですが、先日来た方は長年腰痛で苦しんだ方で、前回頭に鍼をしたものですから、
「先生、あの頭の鍼で腰が随分良くなりました」と言うのです。
多分、頭の鍼の印象が強かったので、そのように思ったのでしょう。

しかしこの方は、食事療法にかなり力を入れていたので、腰痛が楽になったのは、頭の鍼ではなく、食事療法のおかげだと思います。
そして、その方にそのように伝えると、ちょっと残念そうな顔をして、
「頭の鍼じゃないんですか?」と言っていました。



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2017/10/18

右大転子の痛みを頭皮鍼法で治療(頭蓋JAAとYMSA)

大転子
    大転子



頭皮鍼法に『YMNS(山本式新頭鍼療法)』というのがあります。
文字通り頭に鍼をして治療するのですが、3~4年前に私が発表した『頭蓋JAA』も併用して治療に用いることにしました。

そのYMSAで、おでこの髪際に股関節に関係のあるところ(YMSAでは股関節とは示されていない)があるので、「右の大転子が痛い」という方に、そのツボを使いました。
そして、大転子の異常は往々にして膝まで歪めてしまうので、膝裏の異変も調べました。

膝裏
  膝まで影響しているかを調べているところです

それから、座位になってもらい、頭蓋JAAでの「木」で、YMSAでの「膝に当るところ」に鍼を1本刺しました。
そして、大転子の痛みの確認をしてもらったら、「当たり前でしょ!」という顔をしながら、「はい。痛くないです」と言う。

「大転子の痛みを、鍼1本で治すのだから、もうちょっと感動してほしいなー」と思いつつ、他の治療をしました。
うちに来る患者さんは、「治って当たり前」と思っている人も多いようで、感動の場面が少ないという寂しさがあります。(^_^;)

頭蓋JAAを私が使わなくなったのも、そこにも原因があります。
患者さんの「感動」が我々の栄養になるからです。
そして、あまりに簡単に痛みが取れてしまうので、やることもなくなるのです。
でも、最近では「時短」(治療時間の短縮)という方法が流行っていますので、頭蓋JAAで治療してもいいかも知れません。

ただし、頭蓋JAAもYMSAも、頭皮鍼だけで終わると治療効果の持続性が少ないので、関連する関節や筋肉も整えていたほうがいいです。
たとえば、大転子が痛いというのに、「膝裏を診る」と言うのがその行為で、大転子だけに集中すると、治療効果の持続性を少なくしてしまいます。

そして、その大転子の痛みの原因になる臓腑は何なのか、も特定して、臓腑の治療までしておく必要があるのです。
再発を防ぐ為です。

なので、関連部位までチェックして調整するようにしています。
そのためには、やはり「診断」の勉強は欠かせないので、私のセミナーでは「診断」とか「検査」と言うのを口やがましく言うのです。

頭蓋JAAは、YMSAと出合ったお蔭で、再び「深い診断」を研究することになりそうです。
頭蓋JAAもYMSAも、治療効果がわかりやすく、巨鍼療法と一緒で「皮と筋肉の間にある脂肪層を通す」ので、安全で副作用がないという利点があります。
しかし、一つの課題は、頭への鍼はちょっと痛いし、カツラを付けている人には使えないのです。(^m^ )クスッ

ですから、それらの欠点を克服しないと汎用はできないことになるので、最近では毎日自分の頭に鍼を刺して実験しています。
そして探したのが、10年前に「痛みのない鍼の打ち方」として発表した方法にありました。
それは、 『人体惑星試論奥義書』 に書いてあります。



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2017/10/17

物忘れ・アルツハイマー(頭皮鍼を主にした治療)

自分の頭にテスト
 自分の頭に刺鍼してテストをしているところです


2017/10/15 の 頭皮鍼をする前の検査方法(脊髄空洞症を例に) でも書きましたが、もの忘れに着いてもう少し書いておきます。

先日、「物忘れがひどいんです」と言いう患者さんがいて、たまたま斯界で有名な先生が来られていたので、先生が頭に鍼をしてくれた。
次回その方が来られた時に、
「あの鍼、良かったわー。きょうもしてくれないですか」というもので、その日も頭に鍼をしました。

そして、治療が済んで待合に戻った時も、
「ほんとにあの鍼は良かったわー。忘れたと思っていた事が次々思い出されてくるんです」と話していました。

その方の話を聞いたときに脳裏に浮かんだのは、
「もし、記憶力が良くなるのだったら、現在社会問題にもなっている認知症の治療ができるかも知れない。もし、認知症の治療ができるのなら、家族は元より、健康保険崩壊説にも一石投じることができるのではないか」ということでした。

それで、その後に脳に関する本を調べたり、自分に実験したりしているのですが、(何となく)「効果があるのではないか」と思えるようになってきました。
そこで実験として、自分の頭に鍼をして、そんな変化があるかを調べる事にしました。
(上の写真が実験の様子です)

たとえば、
① 本を読むスピード
② 読んだ後にどれぐらい頭に残っているのか
③ 残った記憶がどれぐらいの期間維持できるのか

といった簡単な方法ですが、本は真剣に集中して読まなければ、短期記憶でも長期記憶でも記憶に残るのが少なくなります。
他人への証明はしにくいのですが、この方法で実験してみる事にしたのです。

結果は、原稿を書いている時など、調べものが必要になるのですが、「あ、あの本に書かれていたな」とスッと出て来るので、正直驚きました。
そうなると、さらに深堀したくなりますので、頭の鍼と脳の活動の関係を調べることにしました。

脳のしくみ

『脳のしくみ』サンドラ・アーモット&サムワン著三橋智子訳、東洋経済新報社刊に、次のような一節があります。
【近ごろ物忘れが……、アルツハイマー病?
メガネをどこに置いたか思い出せない? それは普通の老化。でも、メガネをかけている事を忘れてしまうなら、そのときは認知症かもしれない。
認知症の原因の3分の2を占めるアルツハイマー病のような障害は、ふつうの老化の極端なモノとはちがう。特定の脳領域に機能低下が見られ、普通の老化ではありえない症状をともなう。認知症が進むと、自分の人生の重要な出来事を思い出せなくなったり、配偶者や子供のことがわからなくなったりする。
(中略)
ふつうの老化の中で脳機能に影響する「ライフスタイル因子」は、多くがアルツハイマー病とも関係している。この章のコラムでの説明しているとおり、運動は強力な予防策だ。】(後略)

つまり、「運動をして脳の血液循環を良くしたほうがいい」ということになる。

それでさらに、記憶に関する「海馬」について、ネットで論文を検索してみると、
海馬の基礎知識 というサイトに以下のような事が書かれていた。

【アルツハイマー病の初期の症候は新しい記憶の獲得能力が欠如することである。最終的には古い記憶も薄れたり消えたりする。海馬は記憶・学習に重要であることを考えれば、アルツハイマー病で海馬がひどく障害を受けていたとしても、それほど驚くべきことではない。実際、アルツハイマー病では、海馬は脳の他の領域からの結合がとぎれ、隔離されてしまうことが示唆されている(Hyman et al., 1984)。また、アルツハイマー性の病理が最初に現れるのが嗅内皮質である。海馬以外の脳部位も影響を受けるだろうが、これによって、情報を処理する能力が劇的に奪われてしまうのは、なによりも海馬であろう。

海馬はまた虚血や無酸素症に脆弱である。こうした悪条件下で神経細胞死が生じる脳部位はそれほど多くないが、海馬はまさにそうした部位である。細胞脱落はNMDA受容体を介した興奮毒性(excitotoxicity)によるものだと考えられている。このように海馬はかなり不安定な脳部位であり、また多くの代謝的なストレスに見舞われやすいのだが、これは海馬が新しい情報をどの脳領域よりも素早くコード化できるために海馬が払った代償であると考えることもできる。

統合失調症と海馬の関係はあまりはっきりしないが、統合失調症患者では海馬の大きさが有意に小さく、形態学的にも異常が観察されるという所見は重要である(Luchins, 1990)。しかし、どうしてこうした異常が統合失調症に特徴的な幻覚や精神異常を引き起こすのかはまだ謎である。】と述べられています。


たったそれだけを理論にするわけではないのですが、それらを総合して単純に考えると、脳の血液循環を良くすればいいのではないか、ということになります。
つまり、記憶に的を絞って脳の血液循環を良くする方法を調べて実験を繰り返すわけです。
それを裏から支えてくれたのが、冒頭に書いた「患者さんの声」です。

即ち、物忘れを直したり、抑えたりするには、
「頭蓋の縫合を緩め、脳内外の血液循環を良くすることで改善される」という仮説を立てられることができるはずです。

あ、でも、頭全体をマッサージしたり、やみくもに頭に鍼をしたりしても多分、効果は期待できないと思います。
人体への刺激は、「プラス」もあれば「マイナス」もあるからです。
鍼灸のツボが、1~2㎝ずれたり、刺す方向が違ったりしたら効果がないのと一緒です。



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2017/10/16

慢性疲労症候群の治療法から考える (董氏の鍼と高麗手指鍼)

慢性疲労症候群
    慢性疲労症候群の治療

指先への鍼
    上の写真で鍼の部分をズームアップ


慢性疲労症候群とは、簡単に言うと、
【疲労がひどくて身体を動かせない状態が半年以上続いたり、再発を繰り返したりして、普段の生活に支障をきたすような場合に付けられる症候群(ある病的状態の場合に同時に起る群を成した症状)】のことです。
診断基準は、 こちら を参考にしてください。

上の写真は、先日病院での研修に行ったときの写真ですが、その日は慢性疲労症候群の患者さんが二人おられました。
先生が頭皮鍼をしてから、写真のように中指の先に、「ところ狭し」と鍼を刺すのです。

この写真の人は女子高生で、殆ど良くなっているらしく、旅行かどこかに行く話をしていました。
先生とこの患者さんに許可をもらってから撮影したのですが、撮影しながら、
「こういう鍼は私でもできるのだろうか」と自分の指先を見てしまいました。

すると、「三温鍼」(冷え性の鍼で、指先に刺す鍼)を思い出し、「あ、私にも出来るんだ」と確信しました。(^_^;)
と言うのは、私は自分に打てない鍼は、人にも打ちたくないのです。
だから、巨鍼を教える時も、「まず自分の足に打ってみて!」と言うのです。
それができないなら、人に打つ資格はないと考えるからです。

さて、話を戻しますが、慢性疲労症候群の治療で、何故指先に鍼をするかということですが、それを「高麗手指鍼」と「董氏の鍼」で考えてみたいと思います。
まずは高麗手指鍼の配置図を見てください。

高麗手指鍼1
    高麗手指鍼での基本的な手への配置図

中指が体の中心で指先が頭になっています。
ついで示指と薬指が手で、親指と小指が足になっています。
つまり、中指の指先に鍼をして、脳への刺激を利用していると考える事ができます。

では、董氏の鍼ではどうでしょうか。

右手の平
    董氏の鍼・手掌への配置図

上の図を見ると、中指に「脾腫穴」というのと「心常穴」というのがあります。
脾腫穴の主治は、「脾腫大、脾炎、脾硬化」となっています。
脾腫大:脾臓が腫れて大きくなった状態
脾炎: 脾臓の炎症
脾硬化:脾臓の硬化
※ 脾炎も脾硬化も燎原の『漢方用語大辞典』にはありません

心常穴の主治は、「心悸、心臓病、心臓性の風濕病」となっています。
心悸:動悸
心臓病:心臓病
心臓性の風濕病:心臓性のリウマチと考えてください

つまり、中指を脾臓と心臓の治療に用いていることが分かります。
さらに、中指の甲の「遠位指節間関節」には、「木火穴」というのがあり、主治に半身不随に寄効(奇抜な効果)があったと書かれています。
半身不随は殆どが脳溢血の後遺症ですので、「脳の治療に効果があった」と解釈してもいいと思います。

私は中指では経験がないのですが、小指の近位指節間関節まで巨鍼を通すと、縮んでいた指がピュッと伸びるのを何度も経験しています。
と言うことは、中指の遠位指節間関節でも同じような事が起ることが想像できます。
ただ、ヌカ喜びさせてはいけないので、正直に言うと、効果のない事もありました。

さらに、少し複雑になってしまいますが、七星論では遠位指節間関節は「土=脾・胃」と診ますし、エネルギーは指先からも放出されると考えますので、指先に何本かの鍼を刺すことは、指先からの寫法になり、エネルギー放出の速度を速めると考えるともできます。
つまり、溜まった気を強力に放出させる作用があると思うわけで、慢性疲労症候群は、指先と脳にエネルギーの滞留があるのではないかと考えるわけです。

そこで、慢性疲労症候群の治療で何故指先への鍼を使うかと言うと、
① 高麗手指鍼では頭部そのものであると考えている
② 董氏の鍼では脾経・心経・脳神経に刺激を与えている
③ 七星論で考えると、手指鍼も董氏の鍼も寫法が有効な治療法と考える
と考えることができ、脳と脳神経、心臓、脾臓に溜まったエネルギーを放出させて治療をしている事になると思います。

ただここで気になるのは、私が治療したある慢性疲労症候群の患者さんは、肺に関係する頭皮鍼を使ったら改善が見られたので、これをどう考えるかです。
まー、心臓がおかしくなると、心臓を包んでいる肺もおかしくなるし、肺がおかしくなると、肺に包まれた心臓もおかしくなるので、「どちらが先だ!」ということになってしまいますが、これは今後の課題にしたいと思います。



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2017/10/15

頭皮鍼をする前の検査方法(脊髄空洞症を例に)

頭皮鍼検査
    頭皮鍼をする前の検査


このところ頭皮鍼をよく使っていますが、かなりいい成果が出ています。
成果が上がる原因を考えてみますと、今やっている頭皮鍼は、「その部位に刺鍼してもいいのか否か」と、刺鍼部位を探って判断しているからではないかと考えました。

その方法は、上の写真のように、だいたいの検討を透けてから、さらに「鍉鍼」で範囲を狭く設定して、さらに鍉鍼を上下左右に動かして頭皮の変化を確認して、初めて刺鍼するようにしています。

上の写真は、スタッフの頭をモデルに検査の方法を撮影したものですが、部位で言うと「任脈・脾経」或いは「大脳」の辺りを探っています。
部位については、頭皮鍼の種類が多いために、「これがいい」と発言すると問題が出そうなので控えますが、部位のある程度の目安が着いたら、写真のように鍉鍼で「点」或いは「線」を定めて刺鍼するほうがいいようです。

たとえば昨日、脊髄空洞症の患者さんが来たのですが、その方は左腕や手に痛みと痺れがあります。
これまでも3回ほど治療していて、治療をすると指先の痺れは残りますが、痛みは取れるようです。
そこで昨日は、上の検査方法を使って、脳幹、大脳、小脳、腕、手の辺りの検査をしながら鍼をしたら、痺れも取れたと言うのです。
その状態が、どれぐらいの期間維持できるかは、まだ分かりませんが、大きな期待をかけてしまいます。

脊髄空洞症とは、 秋田県立脳血管研究センター によりますと、
【脊髄の中に水が溜まり、脊髄が「ちくわ」のような形になってしまう病気です。この病気の多くは、後頭部の奥にある小脳が生まれつき脊髄の方へ下に落ち込んでいる(キアリ奇形といいます)ことが原因で起こります。他には脊髄損傷や、脳脊髄の癒着を起こすような病気でも起こることがわかっています。いずれも、脳と脊髄を循環している脳脊髄液と呼ばれる液体の流れが滞ることにより空洞ができると考えられています。脊髄は脳の命令を全身に伝える神経線維の束ですから、この部分に空洞ができると感覚障害や運動麻痺が現れてきます。】と説明されています。

※ キアリ奇形とは
小脳、延髄および橋の発生異常を基盤とする奇形で、小脳・脳幹の一部が大後頭孔を超えて脊柱管内に陥入する形態を呈する疾患です。大後頭孔から脊柱管内への小脳や脳幹の下垂などの後頭蓋の脳の形態を4型に分けられています。我々の施設では、キアリ奇形Ⅰ型(小脳扁桃の頚椎管内への嵌入)の治療を行っています。

※ キアリ奇形Ⅰ型
キアリⅠ型奇形の診断は大後頭孔から小脳扁桃先端が 5 mm以上下垂していることとされています。
約50%に脊髄空洞症を合併、脊髄空洞症を有する患者の約1/3に側彎症を合併、水頭症が10-30%合併。
発症は20-40歳台の成人で、女性に多い傾向。
症状:後頭部痛や頚部痛脊髄空洞症を伴っている場合、手の痛みや温度に対する感覚が弱くなったり、力が入らなくなったりします。
検査:頚椎MRIを行うことで診断することができます。


昨日は、その方以外にも10人ほど検査をしながら頭皮鍼をしたのですが、それなりに上手く治療できました。
印象に残ったのは、先日有名な医師が当院に来られて、「記憶力」の治療をしてもらった方です。
私がブースに入るなり、
「先生、あの鍼効きましたわ。きょうもやってくれませんか。忘れたと思っていたことがどんどん思い出されてくるんです。良かったわー」と言っておりました。

びっくりです!

私はその方の話を聞きながら、
「たった1回の鍼で、そんなことができるのか。ほんとなのか」と考えながらも、同じように鍼をしてあげました。
すると、帰りにも
「あの鍼はほんとに良かったわー。忘れたと思っていたことがどんどん思い出されてくるのには、ほんとに嬉しいですわ、うふ ♪ ♪ ♪」と強調していました。

強調してくれたのは多分、私が「疑いの目」をしていたのでしょう。(^_^;)



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