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2019/08/23

回旋鍼の治療効果を見てもらうための方法 (8/25臨床実践塾準備)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。

 

写真① 僧帽筋          写真② 両手を前で合わせて捻じる


 

写真③ 腰に手を当てて捻じる    写真④ 頭の後ろで指を組んで



今度の臨床実践塾のテキストは「レジメ」だけになります。


回旋鍼は、どちらかと言うと、「氣の流れ」(エネルギーの流れ)を調整するようなものですのでので、足関三穴のようなアクションは少ないのですが、ジワーッと効いているのがわかります。
頭からゆっくり首、肩、上肢、体幹、下肢と伝わって行ってるように感じるのです。

頭や頭に近い部位では即効性があるのですが、頭から離れるほどに、「時間差攻撃」のように効果が出てくるからです。
この「時間差攻撃的な方法」は、治療師にとって有利なテクニックになります。
その効果の出方は鍼灸治療の特徴でもあると思いますが……。

ゴルフを教えている先生が来られるのですが、
昨日は、その先生が紹介した方の付き添いで来られました。
そして、帰りの玄関で、
「回旋鍼の効果が長持ちする方法を考えてくださいよ」と言っていました。

こちらの先生に回旋鍼をした覚えはなかったので、一瞬「ん?」と思ったのですが、もしかしたら回旋鍼をしたかも知れないと思い直し、
「今のままでも1日ぐらいは持つと思いますけどねぇ。でも、もっと長持ちするように考えておきます」と返事をしておきました。

それで、回旋鍼で捻れが矯正できることは、これまでの臨床でわかっていますので、今回は、
「回旋鍼の効果を分かり易く見せるためには、どのような検出方法を使えばいいのか」を課題にして、患者さんにも協力してもらいながら行いました。

当院の患者さんは協力的な方が多いので助かります。m(__)m

頭だけを左右に捻じってもいいのですが、胸椎の捻れも調べないと、ゴルフやテニス、バドミントンなど、上半身を捻るスポーツに役立ちません。
ですから、胸椎を捻る評価法を検討してみたのです。

胸椎の場合は、腕を挙げると、写真①の「僧帽筋」に力が入り、胸椎が緊張して、胸椎が少し固定された状態になります。
ですから、状態を捻ると写真②のように捻じりにくくなりますので、その状態と、腕に力を入れずに捻じった状態で、どれだけ変化があるかを調べてみました。

写真③は、手を腰に当てて捻じってもらいましたが、胸椎の捻れを診るのは、これが一番いい方法だと思います。
しかし、これは「見てもらう」という点においては、ちょっとわかり難いと思います。

写真④は、頭の後ろで指を組んでいますので、しっかり胸椎が固定されてしまいますので、潜伏した歪みが矯正されたかどうかを診るのに適していると思います。
これらの写真②③④は、いずれもこれまでやってきた方法で、このブログでもちょくちょく書いてきたものです。

その中で、「治療効果の持続性を調べる」ための方法は、どれがいいのかをこれからスタッフに協力してもらいながらテストをしていこうかと考えています。
2019/08/22

肩関節内側の前面が痛い:回旋鍼 ・足関三穴 (8/25臨床実践塾準備)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。

 

写真①ここが痛い           写真②三角筋


「肩関節の前面が痛い」という方がいましたので、痛みのあるところを確認すると、大胸筋か三角筋前面の痛みのようでした。
写真①は患者さんが痛むと言うころで、写真②は大胸筋です。

大胸筋も、4つに分けて、それぞれ名称が違います。
上から言いますと、

① 鎖骨部
② 胸骨部
③ 肋骨部
④ 腹部線維

となりますが、この方の場合は鎖骨部になります。
つまり、鎖骨の異変も絡んでいると考えるわけです。
解剖を見るとわかるのですが、大胸筋の前には三角筋が被さっています。
つまり、三角筋の前部と重なっているわけです。

しかし、腕の動きに問題はなかったので、三角筋ではなく大胸筋と判断したわけです。
大胸筋と判断したもう一つの理由は、心包経(心筋)にも異変があったからです。
(心包の異変は壇中への押圧で痛みがあります)

心臓や心包に異変があると、左上半身に異変が出やすいものです。
ですから、壇中に千年灸をしても痛みを消すことはできます。
ほんとは「直灸」のほうがいいのですが、若い女性にはできません。

痛みの部位を確認するためと写真を撮るために、痛む部位をスタッフに指で差してもらい、本人に確認してもらい、写真を撮らせていただきました。(写真①)
それで、その部をちょっと抑えてもらうと、
「そこそこそこ」と言っていました。(笑)

治し方はいろいろあるのですが、痛みのある部位は触りません。
つまり、患部には何もしないのです。
患部に鍼をしたり、手指で筋肉を解したりすると、治ったかどうかの確認ができないし、そこに原因があるとは考えないからです。

なので、当院で今流行っている「回旋鍼と足関三穴」を使うことにしました。
回旋鍼の対象かどうかを検査する方法もあるのですが、寝た状態でしたので、検査ができませんでした。
だから軽く押さえてもらったわけです。
回旋鍼の対象を診るためには、体を捻るように押して確認しますが、これは  8月25日の臨床実践塾 で公開します。

で、治療結果はというと、もちろん痛みは消えていましたが、治療がほとんど終わるころに思い出し、

「あ、肩の前の痛みは?」と聞くと、

「ん~ん、痛くないですよ」と答えていました。

「これで治る」と思い込んでいるものですから、治療後の確認を忘れていたのです。(笑)
回旋鍼は体の捻れを整えてくれるからだと思いますが、鎖骨に関するヒズミが取れたということは、脊椎の捻れも取れたと考えていいので、「回旋鍼」の応用範囲もかなり広くなりそうです。
2019/08/21

肩関節(肩峰)の痛みと回旋鍼 ・足関三穴 (8/25臨床実践塾準備)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。

 

  写真①ここが痛い          写真②三角筋

 

  写真③大円筋            写真④小円筋



肩関節に関しては、いろいろな説があり治療法に関してもいろいろあるので、解剖学的な説明を少し加えて、臨床例として紹介します。

写真①のように、肩峰が痛いと訴える方がいました。
痛みの出る角度を調べるために、肩を動かしてもらったのですが、肩を動かしながら、
「何かをしたときにピッと痛みが出て力が抜けるです」と言います。

その方が指差したところは、ちょうど肩峰(肩先)辺りで、筋肉で言うと「三角筋中部」でした。
痛みの出る角度に来ると、
「うっ!」と肩を落とします。

この方が指を差したところは、三角筋の中部です。
三角筋の中部は、肩峰に付着していて、肩関節を外転する(腕を上に挙げる)働きがあります。
ところが、三角筋は棘上筋と共に働き、その付着部は僧帽筋の付着する位置とほぼ一致するのです。
つまり、僧帽筋ともつながりがあることになります。

三角筋は、前部と中部と後部に分けることが出来、それぞれに違う働きがあります。
三角筋自体に障害が出ると、触診でも痛みが出ます。
そして、障害の後遺症として、肩関節の痛み(五十肩等)が起こる事もあります。
この方は、腕を横から挙げて、90度辺りで痛みが出てきますので、「三角筋中部」と判定したわけです。

次に、肩関節の痛みでよくあるのが、五十肩に見られる、大円筋と小円筋の硬化(過緊張)です。
大円筋の起始・停止は、起始が肩甲骨下角の後面。
停止が、上腕骨の小結節稜。
で、大円筋の主な働きとしては、肩関節を内旋する(腕を内側に捻じる)のと、肩関節を内転する(腕を体幹に近づける)ことです。

小円筋の起始・停止は、起始が肩甲骨の外側後面の下角で、肩甲下筋筋膜に付着し、停止は、上腕骨大結節と肩関節包に付着しています。
小円筋の主な働きとしては、肩関節を外旋させ、肩関節を内転することです。

そして小円筋は、棘上筋・棘下筋・肩甲下筋と共に回旋筋腱板の筋肉の一つで、肩関節を外旋します。
小円筋は、棘上筋・棘下筋・肩甲下筋と共に働くわけです。

ですから、五十肩などの場合は、この小円筋と大円筋を解すと、腕の動きが良くなります。
この方の場合も、「小円筋と大円筋を解せば楽なる」と考えたのですが、筋肉だけを動かす方法では、すぐに再発するので、回旋鍼と足関三穴を使うことにしました。

時間の都合で、経絡治療と一緒に「回旋鍼と足関三穴」も使いましたが、一応の治療が済んで、

「はい。先ほどの肩の痛みは取れていると思いますので、確認してくれませんか」と言うと、起き上がって、肩をいろいろな角度に動かしていました。そして、やがて笑顔になり、

「治ってますわー」と言います。

※ 肩関節辺りには一切鍼も手技も使いませんでした。

回旋鍼で、僧帽筋や棘上筋、棘下筋、三角筋などが整い、足関三穴で、大円筋、小円筋が整えられたともの思われます。
「思われます」と言うと、頼りないのですが、「回旋鍼と足関三穴の理論」、及びアナトミートレインなどで筋肉の連鎖を考えれば理解できると思います。

「回旋鍼と足関三穴」は、今後当院の治療に欠かせないものになりそうです。
2019/08/20

体の回旋運動とスポーツ (8/25臨床実践塾の準備)

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回旋筋は2種類あり、横突起から1つ上と、2つ上の棘突起に付着する2つです 


 

刺鍼前は上半身まで使って捻じろうとしますが、刺鍼後は楽に捻れるようになります



先日、6歳になる息子さんを連れて来た方にお願いして、「回旋鍼」のテストに協力してもらいました。
最初に写真のように両手を前で合わせて、左右に捻じってもらいました。
年齢の割に、ちょっと体が硬いです。

その後、「回旋鍼」をしてから、再び両手を前で合わせて、左右に捻じってもらいましたら、先ほどより回転角度が大きくなっていました。
そして、
「あれ? 回りますね」と言いながら、笑っていました。

これは、督脈ライン上の中心線に沿った筋肉や腱が緩むのではなく、脊柱起立筋や長・短回旋筋まで緩んでいると考えることが出来ます。
回旋鍼は脊柱の捻れを担う働きがあるからです。

回旋筋の支配神経は脊髄神経後枝です。
起始停止は、

短回旋筋:横突起に起こり、1つ上の椎骨の棘突起に停止
長回旋筋:横突起に起こり、2つ上の椎骨の棘突起に停止
となっています。

つまり、この筋肉は体を捻るときに働いてくれているわけで、この筋肉が硬くなると、体が捻じり難くなるわけです。
何年か前に、回旋筋への刺鍼で脊椎の調整をすることを考えたのですが、それは直接回旋筋に刺鍼する方法でしたので、あまりぱっとしませんでした。

がしかし、この回旋鍼を使うと、(これまでの実験や臨床では)ほとんどの人が間違いなく、軽く捻れるようになります。
ですから「回旋鍼」と名付けたのですが、実際にも「体の回旋を改善」してくれているようです。

この回旋鍼を使うと、スポーツの投てきや、テニス・バドミントン・フェイシング、バレー・バスケット・野球など、上半身を強く捻るスポーツや、肩関節に負荷をかけるスポーツ選手に役立つのではないかと考えています。

ただ、持続効果を出すための方法をこれから研究しなければなりません。
2019/08/19

胸肋関節が痛かった (8/25臨床実践塾の準備)

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ここが痛かったんです 




胸肋関節(胸椎と肋骨の関節) 



「特に異常はありません」という方が来られましたので、回旋鍼で体の動きを調整しようと思い、頭の後ろで指を組んでもらい、左右に捻じってもらってから回旋鍼をしました。
そして、
「はい。もう一度頭の後ろで指を組んで、上半身を捻ってみてくれませんか」というと、その通りにしてくれました。

そして、
「あ、痛みが出ないです」と言う。

「どこか痛かったんですか?」と聞くと、

「はい。ここが痛かったんです」と、胸肋関節辺りを指差した。

「ああ、ちょっと今のポーズをブログに使わせてくれませんか。顔は隠しますので」と、スタッフを呼んで顔を隠してもらい写真を撮らせてもらいました。

さて、ここからが問題です。
胸肋関節が痛むとなると、普通は、その痛みのある辺りの筋骨の矯正を考えると思いますが、胸肋関節の歪みは、背骨(脊椎)が関係していて、患部辺りを矯正するのではなく、脊椎を矯正したほうが治りはいいし、再発しないのです。

ですから、仮に回旋鍼をする前に、胸肋関節の痛みを訴えていたとしたら多分、先に脊椎(上部胸椎)の矯正から行なっていたと思います。
しかし、「特に異常はありません」と言うので、回旋鍼で全体のバランスを調整してみたのです。
予想外の出来事でしたが、ご本人も喜んでいたようです。

何故回旋鍼で胸肋関節の痛みが取れたかと言いますと、回旋鍼は、エネルギーのスパイラル運動を調整(矯正)するテクニックだからです。
つまり、「捻れ」を調整してくれるのです。
捻れを調整するために開発したのですが、まさかそこまで調整できるとは考えていませんでした。

 8月25日の臨床実践塾 のテキストは、ほとんど出来上がっているのですが、これは加筆しておく必要がありそうです。