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2018/08/20

スクレラ分析と東洋医学理論 (8月26日の臨床実践塾)

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心・心包、三焦



虹彩分析に比べるとスクレラ分析は、少し複雑になります。
たとえば、上の写真をどのように読むかと言うと、
「心・心包に問題があるが、心包区に流れた血管はストレートになっていますので、心包・三焦の関係で、三焦経に痛みが出ている」と分析します。

そして、心区の血管はこの画像では見難いのですが、二重線になっています。
二重線というのは、動脈硬化を表わしますので、心臓の不調も伺えます。
という分析をすると、循環器系異常があるのではないかと考えます。

この虹彩の方は、腕が挙がらずに、足も思うように運べない方でした。
つまりこの方の肩は、「心・心包」が関わっており、足は三焦経が関わっていると考えます。
ちょっと難しいですね。

ちょっと難しいのですが、そういう分析ができないと、治療方針が立てられませんので、勉強と臨床経験が必要になってくるわけです。
もっとも、東洋医学を勉強して、東洋医学理論を使って臨床している方には、そんなに難しいことではないはずです。

スクレラ分析は、少し学んだだけでは臨床で困るのではないか、と考えるときもあります。
それは、私が作った「スクレラ分析図」は、東洋医学理論で組み立ててあるからです。
ですから、東洋医学を学んできた方々には便利でも、解剖学を中心に学んできた方々にはいくつかの壁があるかも知れません。

ま、でも、スクレラのパターンがわかると、それなりに分析はできるようになっています。
8/26の臨床実践塾 では、そのようなパターンと、治療法を結び付けて勉強してもらうつもりです。
2018/08/19

仙腸関節の痛みが右になったり左になったりする (8月26日の臨床実践塾)

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内臓下垂の例



15年ほど腰痛で悩む患者さんがいました。
当院に来られた最初のころは、治療が終わって帰った後でも、すぐに「右の仙腸関節が痛い」とか「左の仙腸関節が痛い」と電話やメールが入りました。
そのたびに、家庭療法を指導して、その場を治めてもらうようにしました。

そして、体を芯から整えなければならないと考え、毎食の食事内容をメールで送ってもらい、その内容に「指導」を書き入れて送り返す、ということをやりました。
こんなに手間をかけて、治療時間外に細かく指導したのは、治療師をしてから初めてのことでしたので、私もだいぶくたびれてしまいました。(^_^;)

しかし、最近では、そのようなこともなくなってきたのですが、それでもやっぱり、「右の仙腸関節が痛いと思っていたら、翌日は左の仙腸関節が痛むのです」と言うのです。
そして「はっ!」と思いつくところがあり、虹彩撮影をすることにしました。

するとやっぱり、予想していたことが虹彩写真に現れていました。
その方の虹彩写真は、非常に特徴がありますので、同じような分析のできる方の虹彩写真を使いました。
それが上の虹彩写真です。

※ その患者さんの虹彩は、 8/26の臨床実践塾 で参加者の皆さんに見てもらいます


どこが特徴的かと言いますと、青い破線で囲んだところは、横行結腸を表わしているのですが、その部で、「小虹彩輪」の幅が狭いのです。
(この虹彩はまだいいほうです)

それは何を意味するかと言いますと、横行結腸下垂のサインになります。
つまり、横行結腸が下垂しているということは、他の内臓も下垂していると考えられます。
となると、内臓が骨盤内に入ってしまい、それが仙腸関節に負荷をかけ、仙腸関節の痛みになってしまうわけです。

ですから、仙腸関節の痛みが右になったり左になったりするわけです。

そこまでわかると、今度は治療法です。
この患者さんは、メールのやり取りをしていたころから、徐々に食事内容を変えてもらったので、そんなに新しいことをやってもらう必要もないのです。
ただ、「横行結腸が下垂している」ということは、「内臓筋が緩む食事をしてきた」ということですので、今度は「内臓筋が引き締まる食事をしてもらう」ということになります。

たとえば、砂糖、果物、酢の物というのは、最もわかりやすい「細胞が緩む食品」に分類します。
そして、「自然塩、動物性食品、根のもの」というのは、細胞を引き締める食品に分類しますので、できるだけ「細胞を引き締める食品」を摂るようにさせるのですが、体を変える食事の摂り方は、基本的な方法がありますので、基本的なことから学んでもらうようにします。

あまり食事療法のことを書くと、「新城は鍼が下手だから食事のことを言っているのだろう」なんて言われかねませんので、ここらで止めますが、この患者さんのように15年も腰痛で悩み、いろいろな治療を受けてきた方には、食事と体の関係を理解してもらえると思います。

あ、「腰痛にはこの食べ物」なんてものはありませんからね。
2018/08/18

スリットランプでの虹彩撮影 (8月26日の臨床実践塾)

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 虹彩撮影



ここ3年ほど虹彩撮影をしていませんでしたが、少し時間が作れるようになりましたので、虹彩撮影を再開しました。
※ こちらから虹彩撮影のお願いした場合は無料ですが、お客さんから虹彩撮影をっ希望された場合は有料になります。

鍼灸大学で教えている先生が、デジカメでの撮影方法を考え、デジカメでも上手く撮影できるようになったのですが、今回は眼科仕様のスリットランプでの撮影方法を掲載させて頂きました。
デジカメでの撮影は、お願いすれば再度講習をしてくれると思いますので、人数が集まりしだい、検討致します。

虹彩撮影で難しいのは、光の当て方(光源)と瞼の開け方です。
この動画ではスリットランプを使っていますので、光の角度は問題ないのですが、虹彩撮影では必ず「光源の問題」に突き当たります。

2分程度の動画ですので、興味のある方は覗いてみてください。(^_^;)

7月の臨床実践塾では、このスリットランプを使って虹彩を撮影しましたので、8/26の臨床実践塾では虹彩の撮影はしませんので、ご了承ください。
このカメラを会場まで運ぶのは大変だからです。
2018/08/18

子宮筋腫とスクレラのサイン (8/26臨床実践塾)

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ヘアピンカーブとカプセル化への進行 



スクレラ分析には、いくつもの「新生物サイン」がありますが、上の写真は「子宮筋腫」の方で、最初は大きいので7㎝ほどあったのですが、現在は3㎝ぐらいになっています。
スクレラでみると、二つの新生物サインがあります。

赤丸で囲んだ部分ですが、一つは血管の先のほうで、つぼみのようになった部分です。
これは、まだつぼみにはなっていませんが、カプセル化が始まっていると観ます。
カプセル化されると、代謝が落ちますので、多少の不具合が出てきます。

もう一つは、血管がグニュッと曲がったところで、全体的にみると「ヘアピンカーブ」のように見えます。
血管がこのようになるのは、ホースが曲がったのと同じと考えるので、血液循環の悪さを現しています。
これも新生物のサインです。

子宮筋腫はエコーで観るとわかるので、わざわざスクレラ分析をする必要は無いかも知れませんが、「改善されているかどうか」を観るためです。
というのは、病院は行きたがらない人も多いので、そのような方のために何かの基準を作っておきたいのです。

「基準を作ってどうなるんだ!」と言われると、言葉がありませんが、基準を作っておけば、鍼灸治療の方法や食事指導の方法を検討することができるからです。
「分析」ですので、治療にはなりませんが、スクレラに出た変化で「治療方針」を定めることができるわけです。

東洋医学は科学的ではない部分が多いのですが、科学で見えない部分を見ることができます。
たとえば、鍼灸の「経絡」なんてものはその典型的なもので、経絡とか経穴というのは、実際に何千年も診断と治療に使われてきましたが、未だに科学で解明されていないそうです。
ですから、科学で解明できないのは「すべて切り捨てる」というのは乱暴というものです。
いや、乱暴と言うより、「患者さんの心を知らない」人のやることです。

患者さんにすれば、「治りたい」という心が優先するからです。
そのための指針があるのとないのとでは、安心が違うと思います。
何かの指針があれば、安心できます。
良くなっていたらそれでいいし、悪くなっていたら「頑張ろう」という気持ちになるからです。

8/26の臨床実践塾 では、このような「スクレラ分析」を勉強します。
と同時に、分析結果に従った治療方法も含めていますので、翌日からの臨床に役立つのではないかと考えています。
2018/08/17

首と背中の上側が痛い!・・・子宮・心包 (2018.08.26 臨床実践塾の準備)

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首の痛みで悩む女性がいまして、普通の治療ではなかなか治らないので、ちょっと悩みました。
この方は、なかなか痛みが取れないので、3日連続で治療をすることにしました。
スクレラを撮影したら、子宮や心包に異変のあることがわかりました。

スクレラ分析からすると、心包に異変があることがすぐわかります。
そして、子宮の角度にも異変があったので、
「子宮がおかしいみたいですね」と言うと、
「ず~~~っと以前から子宮はおかしいです。生理痛も普通じゃなかったんです」と言う。

「首が痛い」と訴えてくる人の多くが、上背部に問題があります。
つまり、上背部の歪みが首に痛みを発生させているわけです。
ですから、いくら頸椎の矯正をしても、首の痛みは治まりません。

脈診や六臓診でも心包に異変のあることはわかっていましたが、巨鍼を使っても治まらないので、「なんでやろー?」と考えていたのでスクレラを撮影したわけです。
すると、上の写真でもわかるように、子宮の反射区にも異変が出ていたのです。

これでやっと治し方がわかりました。

① 心包や心臓に異変が出ると子宮にも異変が出やすくなります

② 生殖器と任脈はつながっていると考えていて、任脈の任は妊娠の妊と一緒です

③ 任脈と督脈は表裏で一体です

④ 督脈の以上は任脈の異常を考えることもできます

⑤ 頸椎には督脈が流れています

⑥ つまり、任脈にも異常が出ていると考えることができるわけです

⑦ となると、子宮→心包→任脈→督脈→頸椎の流れが考えられます

ですから、子宮を整え、心包を整え、それから任督を整えれば、頸椎が整うはずです。
そこで、子宮を治療し、心包を治療し、それから上部胸椎や頸椎を
整えてみました。

結果は、
「治療を受けた晩に、子宮が動いている感じがあった」と話していまして、次いで、
「体の中が元気になった気がする」と言い、
「首の可動域が大きくなった」と話していました。しかし、まだ症状は残っていました。
「左肩甲骨の内側から棘下筋が痺れたような痛みが出た」と話していました。

そこまで来れば、後は子宮と心包を整えていけば大丈夫だと思います。
多分、時間の問題です。