2017/07/19

手首を掌屈すると手関節が痛い。コラボ鍼で治します (7/23臨床実践塾予告)

手首・1
こうして手の甲を床に着けると手首が痛い

元々奥さんの付添いで来られていたのですが、腰が痛くなったか何かで、定期的に来られるようになった方です。
先日来られたときに、「ちょっと腰が痛い」という程度だったと思います。
腰痛は「一穴整体鍼」で簡単に治まったので、それでは申し訳ないと考え、

「どっか痛いとか、痒いとかはないのですか?」と質問しましたら、

手の甲を床に付けて掌屈し、
「こうすると手首が痛いですよ」と答えてくれた。

「そうですか。手の甲を床に着けたら痛いんですね」

「はい。左も右も痛いのですが、左の方が強いですね」

「そうですか。わかりました。写真撮らせてもらっていいですか。ブログのネタにしますので…」と撮影の許可をもらった。
その時の私の顔は、多分楽しそうな顔をしていたと思う。
何故なら、その患者さんは、私の顔を見て笑っていたからです。(笑)

それからコラボ鍼をしたのですが、皮一枚に鍼を刺すので、この方は鍼に目を近づけて、
「こんなもんで治るんですか?」と質問してきました。

手首・2
これだけでは治りませんので勘違いしないでください

「これがおもしろいように治るんですよ。ま、見ててください」と言いながら、患者さんの右腕を動かして治療を進めた。
「進めた」と言っても、多分1分ほど。
そして、鍼を抜いて、

「はいッ! さっきのように手首を曲げてみてください。もう痛みはないと思いますよ」

「え、これでいいんですか?」と言いながら、手の甲をベッドに押しつけて、

「を、を?、、、 痛くない。治りましたね」と笑っていました。

ここで、ちょっと説明しておかなければならないのですが、この治療の前に、腰痛の治療もしています。
殆どの治療院には、毎日のように(主訴ではなくても)腰痛の患者さんが来ると思います。

その時、私は「筋骨が原因なのか」「臓腑から筋骨が歪められたのか」を考えます。
つまり、仕事やスポーツなど、体を使い過ぎることをして腰痛が出たのか、偏食などが原因で臓腑に歪みが出たのかを考えるわけです。

そして、骨格の歪みなどを検査します。
前後屈、側屈、捻転などをさせてみるのですが、最近、若い人でも捻転がうまくできない人がいます。

捻り
若い人でも、身体が固すぎるので「プッ!」と噴き出してしまう場合もあります

これは、脊柱起立筋が硬くなっていると考えて下さい。
上体の捻転に関しては、脊柱起立筋以外にも、広背筋や腰方形筋など、関わる筋肉は多いのですが、そこまでやると切がないので、とりあえずここでは脊柱起立筋に焦点を当てて考えます。

脊柱起立筋
脊柱起立筋は、最長筋・腸肋筋・棘筋の三つの筋肉の総称です
出典:http://therapistcircle.jp/sekicyukiritukin/ 

身体の中心にある脊柱起立筋などを、「捻転に関する筋肉」と考え、それらを整えると、四肢の筋肉まで整いますので、最初に整えるほうがいいようです。
そこを整えてから、手首の痛みを治療するわけです。
つまり、脊柱を整えてから「コラボ鍼」をするわけです。

1分ぐらいで治って、おもしろく感じる治療法なので、患者さんと一緒に笑いながらできるテクニックです。
今度の臨床実践塾 では、その基礎をやります。




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2017/07/18

腰椎椎間板ヘルニア。褒めてあげたいお父さんと娘さん (7/23臨床実践塾予告)


椎間盤ヘルニア1
これは説明に使うための写真で、ご本人ではありません


一月半ほど前に、「娘が椎間板ヘルニアなんです」と来られた方がいました。
娘さんは18歳ですが、実家を離れて、他府県の専門学校へ通っているとのことだった。
足の痺れが痛々しい感じだった。

椎間盤ヘルニアは、巨鍼を使うほうが短期間に治せるので、巨鍼を使いたかったのですが、18歳で女の子だし、椎間板ヘルニアになる人は、99%甘い物が好きと決まっている。
甘い物を摂り過ぎている人は鍼を痛がるので、泣かれてはこますのです。
そして、甘い物を摂り過ぎている人は、鍼を痛がります。
血液が汚れて組織での代謝が悪いからです。
ですから、手技療法で治療することにしました。

一応の治療が済んでから、家庭療法として「太もも踏み」を教えたのですが、実家を離れているので、それも難しい感じがしました。
そこで、一人で太ももを解すことができる「整体棒」の使い方を教えてあげました。
しかし、当院には「整体棒」の在庫がない。(私の実用新案ですが、作らせてないのです)
そこで、お父さんに、「ホームセンターへ行って、(整体棒を見せながら)こんな感じのモノを作ってあげたらどうですか」と話した。

それから一か月ほどして、再診に来られました。
すると、左足の症状は治まり、左股関節のテストで写真のような動きをさせたら、少し引っ掛かる程度になっていました。
それを見て、「前回の治療効果が良かったのかな、それとも近くの治療院へ行ったのかな」と考えながら、一穴整体鍼をしたら、左の股関節を曲げるときに、外方に逃げていた膝が逃げなくなったのです。

それから用心の為に陰査穴だけ軽く鍼をしたのですが、置鍼している間にお父さんのところに行き、
「娘さんは偉いですねーあの年齢でそこまで努力できる子は少ないですよ。ヘルニアはだいぶいいみたいなので、多分食事もかなり気を付けてくれたと思いますよ。偉いと思いますよ」と言うと、お父さんが、

「ええ、いいみたいです。あの棒を作ってあげたら、毎日やっていたみたいですよ」と言う。

「あ、そうですか。作ってあげたのですか」

「ええ、ホームセンターみたいな所に行って棒を買って来て作ったんですわー」と言う。

嬉しかった。
今どきの家族というのは、距離が離れている場合が多いので、なかなか親子で協力して治療に専念するというのが少ないからです。

「そうですか。でも良かったですねー」という話をしていたら、娘さんの治療が終わった。
お父さんもちょっと調子を崩しているところがありましたので、お父さんの治療をしていたら、着替えを済ませた娘さんがやって来て、お父さんに何か話している様子でしたが、そのままどこかに行ってしまった。(笑)



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2017/07/17

五十肩にも一穴整体鍼とコラボ鍼は著効を表す (7/23臨床実践塾予告)


五十肩1

これだけしか挙がりません

五十肩2

嬉しい、挙がりますね、痛くないです


嘘のようなほんとの話です。
大学生にも見える30代の方ですが、左腕が挙がらないのです。
どれぐらい挙がらないかを聞いたら、上の写真のように手を広げて、
「これだけしか挙がりません」と言う。
失礼とは思いましたが、思わず笑ってしまった。

そして、笑いながら、
「いや、思いっきり挙げてみて!」と言ったら、振り返って、
「これだけしか挙がらないんです」と言うので、またも笑ってしまった。

そして、
「なかなか少ない症例になりそうなので、写真を撮らせてくれませんか」とお願いして、写真を撮りながら治療する事になりました。

昔は、「四十腕、五十肩」と言い、四十歳代に発症するのを四十腕、五十代に発症するのを五十肩と言っていましたが、最近はどちらも「四十肩、五十肩」と呼んでいるようで、四十と五十の区切りがなくなったようです。
ですから、四十代でも「五十肩」と言われるわけです。
四十代の方には、ちょっとかわいそうです。(⌒_⌒)

五十肩とは、正式名称を「肩関節周囲炎」と言いますので、肩関節の周囲に炎症が起こっていることがわかります。
この病名は「結果論」から付けられた病名のようで、病名だけ見ると、「冷せば治るんじゃないの」と考えてしまいそうです。

五十肩について、久しぶりにネットで検索してみましたら、現代医学系列のサイトでは、笑えるモノや腹立つモノがありました。
それらのサイトに書かれた内容だと、正直言って「治せないだろう」と考えてしまいました。

何故なら、原因の捉え方が、「偏った食事」を除いて、
① 仕事
② スポーツ
③ 年齢
④ 猫背
⑤ 睡眠
等々が書かれていたからです。

これだと、患者さんに向かって「あなたの五十肩は治せません」と言っているのと一緒です。
たとえば、仕事が原因となると、仕事を休むか辞めることになります。
しかし、仕事を休んだり辞めたりしたから治るものではありません。
ですよね!

次にスポーツ。
五十肩は、現代医学的には、肩の関節や筋肉、あるいは肩周辺組織が固くなったり縮むなどの変化が起こることで、炎症や痛みを引き起こすと考えられているようなので、スポーツをしている人が「肩周辺組織が固くなったり縮むなど」というのはおかしい話です。

年齢については、「なめるんじゃない!」と言いたくなります。
四十代でもなる病気で「年齢」なんて言われたら、怒る人が多いはずです。
つい先日、ある20代のアスリートが、「五十肩ですか?」と、私を笑わせたので、このブログにも載せたことがあります。

その次の「猫背」については、視点を変えると納得できる部分もありますが、単に「猫背」だけだと、原因とは言えないはずで、猫背の人に不安を与えるだけです。

次の「睡眠」については、全くの的外れと考えています。
と言うのは、
「寝れば治るのか?」と質問すると、絶対に
「はい。治ります」とは言えないはずだからです。
寝て治るものなら、誰も苦労しないし、こんなに多くの人が五十肩になるわけはなく、短眠の人がそんな病気になるはずがないからです。
基本的に、短眠の人は血液の汚れが少ない人だからです。

さて、そんなボヤキを聞いてもしょうがないと思いますので、治療法を書いておきます。
① 肩関節と近い関節の調整をする
② 一穴整体鍼で全体の筋肉や関節を調整する
(一か所のツボ、1本の鍼を使うだけです)
③ コラボ鍼で仕上げをする

これだけで、痛みは楽になり、肩関節の可動域は広がりますが、大円筋が硬くなっていますので、患者さん自身で、大円筋を解すように指導します。
そして、最も大切なのは、「砂糖の入った飲食物を避ける」ことです。
「砂糖の入った飲食物を避ける」と言うと、嫌われてしまいますが、治すのが目的ですので、「炎症」を起しやすい砂糖を食べないように指導しないと、長引かせてしまいます。
1年、3年、5年と引きずっている患者さんは、この指導を受けてないか、指導を無視した人です。

大円筋2
大円筋のイラスト

大円筋の解し方は、反対側の手指で、大円筋を挟み、10~20秒ぐらいしてから放す。
再び大円筋を挟み、10~20秒ぐらいしてから放す、と言うのを繰り返します。
一日何回でもいいです。
ただ、チョンチョンと挟むのではなく、血管を圧迫するように、軽い力でいいですからグーッと挟んで、放すのがコツです。




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2017/07/16

前胸部に電気が走るようにピリピリとした痛みがある。(7/23臨床実践塾予告)


沙織1
ここら辺がピリピリして痛いのです


タイトルのような症状に合わせて、

・上を向いて顎を挙げると前胸部から首筋が張る
・息がしにくい
・上半身の汗が滝のように流れる
・右肩の筋が痛い
・右腕が挙げにくい・
・左股関節周囲が冷たくてダルイ

と訴える方が来られました。

このような症状を聞くと、「心臓と肺(大腸)と肝臓に問題がありそうだ」と考えてしまいます。
しかし、最近開発した「一穴整体鍼」を使うと、一挙に整えられると考えたので、とりあえず、一穴整体鍼をしてみました。

すると、頭を後に倒し、顎を持ち上げて、
「あ、胸の引っ張っているのがなくなりました。楽です」と言いながら、右手を水平から後ろに倒すようにして、
「あ、はい。これも良くなっています」と言う。

沙織2
「あ、はい。これも良くなっています」


これでやるのがなくなったような気がした。(笑)
しかし、股関節の問題が残っていましたので、仙腸関節を整えるようにコラボ鍼をしました。
コラボ鍼は、承山辺りに皮鍼をして、それから仙腸関節をゆらゆらと動かしたのですが、これでちょっとは治まりました。
しかし、まだすっきりしてないようです。

沙織3
このように皮だけに引っ掛ける鍼です


沙織4
仙腸関節の簡単な調整法です


そこで今度は仕方がないので、「骨格矯正鍼」を使う事にして、骨格矯正鍼をしました。
※ほんとは、出来れば、骨格矯正鍼は使わずに、一穴整体鍼とコラボ鍼だけで治めたかったのですが、
「出産してからずっとそこが痛いです」ということでしたので、「奥の手」として骨格矯正鍼を使ったわけです。
そして、骨格矯正鍼を使ったら、股関節の問題も解消されたので、治療を終了しました。

この「骨格矯正鍼」も、「一穴整体鍼」も、たった一つのツボに、1本の鍼を刺す方法で、治療時間も1~2分です。
自分で言うと手前味噌になってしまいますが、ほんとにすごい方法を見つけたものだと考えています。

そして、その次に出てきたのが「コラボ鍼」で、これも面白い。
何が面白いかと言うと、一穴整体鍼で取れなかった異変を、部分的に調整することができるのです。
しかも、皮に引っ掛けるだけの鍼ですので、痛みもありません。

七星論は、2010年に 『人体惑星試論奥義書』 を出版してからも、どんどん進化を続けてきましたが、七星鍼法(七星論による治療法)の体系化がまとまってきたような気がします。
これらを整理することで、3ヶ月もあれば鍼灸治療を教える事ができそうです。
「3ヶ月」と言うと、
「あいつはアホなことを言っている」と思う人もいるかも知れませんが、私の座右の銘は、「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」です。(^_^;)

つまり、努力は惜しみませんし、勝算のない戦はしないようにしているのです。
ですから、今まで教えてきた経験からしても、「3ヶ月もあれば、一人で臨床現場に立てるような診断と鍼灸治療は教えられる」と考えていて、ぼちぼちその準備に入っています。

※ 鍼灸学校や大学は、鍼灸師の資格を取るための教育を主にしていますので、学校を卒業しても臨床現場で治療のできない人は多いものです。



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2017/07/15

めまいがして、手首と足首が痛い。コラボ鍼で治す (7/23臨床実践塾) 


めまい1
このように曲げると足関節が痛い


めまい2
手関節もこのように曲げると痛い


「めまいがして、両方の手首と左の足首が痛い」と訴えて来た方がいました。
スタッフが問診してくれたカルテを見て、即「心包だ」と判断したので、
「めまいも、手首も足首も心筋が原因のようですよ」と話した。

すると、
「えっ? 心臓ですか」と言う。

「はい。心臓と言うより、心臓は筋肉でできていますから心臓の筋肉、つまり心筋なんですが、この暑さで、心臓の症状を訴えて来る人は多いですね」と話ながら、手首足首の痛みの出方を確認しました。
それが上の写真で、酷い痛みではなかったのですが、力を入れると痛むわけですから、不都合は不都合だと思います。
ただ、この方は忍耐強い!

そこで、
「最近面白い鍼の仕方を考えたので、ちょっとやってみましょう。皮に引っ掛けるぐらいの鍼ですので、全くと言っていいほど痛くないですよ」と言いながら、心包経にコラボ鍼をしました。

めまい3
こんな感じで刺すのですが、鍼の向きは人によって違います


それから、痛くない足首を曲げること3回。
「はい。治りましたよ」と言うと、
「そんなアホな!」という顔をしていましたが、先ほどのように曲げても痛くないので、
「あれっ? ほんとですね。痛くないですねぇ」と笑っていました。

「でしょう。おもしろいでしょう」と言うと、頷きながら、もう一度
「痛くない!」と言っていました。
手首も同じようにやったのですが、手首の痛みも消えました。

さて何故でしょう。

7/12のブログにも書きましたが、 「人体惑星試論奥義書」 には、「関節への七星配置」というのがあり、各関節を七星に分けてあるのです。(七星論独自のもの)
つまり、どこの関節が痛いかで、大まかな臓腑との関係がわかるわけです。
下の図がその解説用ですが、手関節も足関節も「地=心包・三焦」となっていますので、この方が訴えて来たのを聞いただけで、「心包」と判断したわけです。

関節の七星
関節への七星配置

ですから、心包経を使ってコラボ鍼をしたわけです。
一応痛みが治ったので、それだけでも良かったのですが、念には念を押して膻中に千年灸をしてもらった。
そして、こういう場合は胸椎にも歪みが出ていますので、軽く胸椎も矯正しておきました。




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